知っておきたい猫の認知症 どういった症状がでるの?
最近では猫の平均寿命が延びてきており、それとともに認知症にかかる子も増えてきています。
とはいえ、猫の認知症ってどんな症状がでるのか良く分からないと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方のために猫の認知症について詳しくお教え致しますので、ぜひ参考にされてみてくださいね。
認知症ってどういう病気なの?
そもそも認知症とは、脳細胞が徐々に減っていくことで引き起る病気で、いままで普通にできていた行動ができなくなってしまう状態のことを指します。
猫種によっても違いがありますが、大半の猫は7歳を過ぎたころからこの病気にかかりやすくなるといわれています。
最近では猫の認知症には、人間と同じような脳の変化が見られることも分かってきました。
具体的な症状
認知症にかかると、意味もなくうろうろと動き回ったり、部屋のドアの前で立ちすくむなどといった行動が見られます。
また、愛嬌がなくなったり、飼い主さんの呼びかけに応えなくなる子も多いといわれています。
さらにトイレの失敗が増えたり、大声で泣き続けるなどといった行動も見られるので、飼い主さんにとってもストレスになってしまう場合もあります。
他にも、若い頃ほど毛づくろいをしなくなったり、逆にはげてしまうほど毛づくろいをしてしまうこともあり、一見認知症だと見極められないのもこの病気の特徴です。
一般的にはオスよりもメスのほうが平均寿命が長いので、認知症にかかりやすい傾向があるといえます。
認知症になる原因
認知症になる原因の1つは加齢です。
年を取ると脳が衰えていき、脳細胞が徐々に減っていきます。
一度無くなってしまった脳細胞は二度と再生することはないので、認知症の完治は難しいといえます。
また、認知症になるもうひとつの原因はストレスです。
猫はストレスを受け続けると脳の中に酸化物質が増えて、認知症を引き起こしてしまうケースが多いのです。
治療法
一度認知症にかかってしまうと、完治させるのは難しいといえます。
ドーパミンを投薬したり、抗酸化物質を含んだご飯を与えるといった治療法はありますが、すべての猫に効果があるとは言えませんし、特効薬になるわけでもありません。
認知症は完治させられない病気なので、まずはかからないように猫のストレスを軽減させたり、若いうちから「オメガ3脂肪酸」をサプリメントや食事で与えて予防しましょう。
まとめ
猫の認知症はまだまだ解明されていないことが多い病気のひとつです。
元気で長生きしてもらうためにも、若いうちから猫を取り巻く環境にはしっかりと気配りをしてあげることが大切になってきます。
ぜひこれを機に、愛猫が心も体も健康でいられるようなおうちづくりをしてあげましょうね。