飼い猫の呼吸が苦しそう! 何が原因で辛そうにしているの!?
猫の体調が悪いと、飼い主さんも不安になってしまいますよね。
特に呼吸が苦しそうな飼い猫の姿は見ているこちら側からしても痛々しいものです。
今回は猫が呼吸を苦しがる原因と対策法について詳しくお教え致しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
猫が呼吸を苦しがる原因と対策法は?
熱中症
熱中症により、体温が高くなると呼吸も荒くなり苦しそうな表情をします。
脈も乱れ、重症のときはよだれをだしたり、けいれんをしたりします。
軽症の場合はエアコンや扇風機などで体温を下げてあげれば体調は元に戻ります。
熱中症は病院に行くまでの時間が長ければ長いほど命を落とす危険性も高くなるので注意が必要です。
詳しくはこちらの熱中症の症状についての記事をお読みください。
心臓病
猫の心臓病は「肥大型」「拡張型」「拘束型」の3タイプに分かれ、その中でも特に肥大型が多くみられるといわれています。
中には先天性の心臓病を抱えている子もおり、チアノーゼが見られることもあります。
「肥大型」は幅広い年齢の猫が発症し、体格の大きいオス猫によくみられます。
品種ではペルシャ、メインクーン、アメリカンショートヘアーがなりやすいので注意しましょう。
「拡張型」はシャムネコやアビシニアン、ビルマネコがなりやすく、6~10歳の猫によくみられます。
食事中のタウリンが足りないことが原因で起こりますが、早期発見ができれば多くの場合は回復へ向かいます。
「拘束型」はシニア猫が発症しやすいので、10歳以上のシニア猫がいるご家庭は気を付けてくださいね。
心臓病になると食欲不振になったり、空咳、足元がふらつくなどといった症状がみられます。
急に発症し、2~3日で急激に病状が悪化する恐ろしい病気です。
「拡張型」は早期発見ができれば薬で治療することができますが、それ以外は治療をしてもほとんど回復が期待できないという悲しい現実があります。
少しでも異変を感じたらすぐに病院に連れていくようにしましょう。
大動脈血栓栓塞症
この病気は大動脈に血栓が詰まり、引き起こされる病気です。
ある日突然発症し、呼吸が荒くなったり、腰が抜けたような状態になるのが特徴です。
立てなくなったり、前足を突っ張ってもがいたりするのもこの病気ならではの症状です。
前触れはほとんどないので、飼い主さんが気づきにくいともいわれています。
この病気を発症した子の7割は命を落とします。
また、助かった3割の子のうちの半数に再発が見られるともいわれている恐ろしい病気です。
治療法としては鎮静剤を投与して激しい痛みを緩和してから、詰まった血栓を取り除く手術をします。
早期発見ができないと、後肢がどんどん壊死していってしまうので早めの対策が必要になってきます。
まとめ
猫の呼吸が乱れているときは様々な原因があります。
前触れがなく、ある日突然発症する病気も多いので飼い主さんもパニックに陥ってしまいがちです。
病気を予防するためには毎日の食生活や運動量、ストレスの度合いなどがカギになってくるので健康的な体作りをしてあげるようにしましょうね。