人間と同じで猫も風邪をひくということを知っていますか? 猫の風邪は、一般的に猫風邪と呼ばれます。
「風邪」と聞くと、どこまでうつるか不安に思う方も多いと思います。 今回は、そんな猫風邪について詳しく説明致しますね。
猫風邪ってどんな症状がでるの?
人間の風邪と同じように、くしゃみ、鼻水、発熱が見られます。 また、猫は匂いで食べられるものか判断しているので、鼻がつまると食欲不振になり、ご飯を食べてくれないこともあります。
酷い場合は、こんなふうにくしゃみをしながら、鼻水をとばすこともあります。
人間にもうつる?
猫風邪は人間のかかる風邪とはウイルスが違うので、人にうつることはありません。
また、逆も同じで、人間が風邪をひいても猫にはうつりません。
ただし、猫同士ではうつってしまうので要注意です。
猫同士でうつる原因
1.空気感染
感染した猫がくしゃみなどをして、空気にウイルスが飛び散り、他の猫にも感染してしまいます。
2.接触感染
感染した猫と同じ容器でごはんを食べたり、感染した子の便にふれたりするとそこからウイルスがつき、感染します。
このように、猫風邪は感染力が強いので、多頭飼いの方は特に注意が必要な病気なのです。
対策は?
風邪をひいている子を別室に完全隔離して、他の子と接触できないようにすることが最も重要です。 また、ご飯や水飲みの容器も分けて唾液から感染しないようにも注意してください。
猫風邪の治療法は
人間の風邪と同じで「風邪」に効く薬そのものはないので、抗生剤を投与したり、脱水しすぎないように点滴や注射を行うことで、自然に回復するのを助けます。 通常は、2週間以内に回復しますが、重症の場合は完治するまで1ヶ月かかることもあります。
注意すること
1.飲み水が切れないようにする
飲み水が切れると、脱水症状を引き起こし、余計に体が弱ってしまいます。風邪の時は普段より多めに飲み水を用意してあげましょう。また、水を飲んでくれない時はササミの茹で汁を与えると飲んでくれる子も多いです。
2.ご飯にも工夫を
ドライフードだけでは匂いが弱いので、鼻がつまっている子はあまり食べてくれません。なので、ドライフードをお湯でふやかして匂いを強くしたり、ウェットフードをトッピングすることで匂いが強くなるので食べてくれることが多いです。
ただし、ウェットフードは水分が多いのであげすぎると下痢を引き起こし、脱水症状になってしまうので与えすぎは禁物です。
それでも食べてくれない時は、市販のササミを茹でて細かくちぎってあげると喜んで食べてくれ子が多いです。
3.子猫やシニア猫の場合特に要注意!
抵抗力の弱い子猫やシニア猫が猫風邪にかかると、重症化しやすく最悪の場合、死んでしまうこともあります。
特に子猫は2日ご飯を食べないだけでも命取りになります。いつもより目やにが増えたり、食欲がないなど様子が違うことがあればすぐに病院に連れていきましょう。
日頃から健康管理をしっかりと
猫風邪を防ぐ方法として、日頃から温度管理などをしっかりすることが重要です。
また、ウイルスは人間の服や体にくっついていることもあるので、飼い主さん自身が外から帰った時に手洗いをすることが重要になってきます。
愛猫に触る前にアルコールで手を消毒するのもひとつの方法です。
猫風邪は、ワクチンを接種することで予防ができたり、かかっても軽くすむことが多いものです。
猫にワクチン?と思われる方もいるかもしれませんが、これを機にワクチン接種をして猫の健康を守ることも考えてみてはいかがでしょうか?