成犬のおしっこの回数は平均どのくらい?
皆さん、愛犬が一日に何回排泄しているか知っていますか?
普段はあまり気にしていないかと思いますが、回数が多すぎたり、逆に少なすぎると病気の可能性があるかもしれません。
平均どのくらいを目安と考えればいいのでしょうか?
一般的なおしっこの回数
犬の大きさや年齢、生活環境によっても様々ですが、成犬であれば一日平均4~5回が普通です。
しかし、散歩に出掛けると回数は増えますし逆にお留守番の間は回数が減る事もあります。
病気が考えられる場合は回数が極端に増減しますので、4~5回前後をひとつの目安としましょう。
注意するのは日によって回数が大きく変わってしまう事です。
一日の生活リズムの中で排泄のタイミングや回数はある程度決まっていますので、いきなり長時間我慢させると体調を崩してしまう可能性があります。
お留守番の時でも自由に排泄できるよう、トイレシートでの排泄を教えておく事をお勧めします。
おしっこの回数から考えられる病気
回数が多いとき
頻尿の場合、膀胱炎や尿管結石、腎不全や糖尿病などさまざまな病気の可能性があります。
他にも泌尿器系の癌やクッシング病(副腎皮質ホルモンの異常)などでも頻尿の症状がみられますので、早急に動物病院へ連れて行き診察を受けましょう。
おしっこの色や量をしっかりと観察し、可能であればそのおしっこを動物病院へ持って行き検査を行いましょう。
病気でない場合、老化現象や水の飲みすぎ、雌であれば発情期や妊娠の可能性が考えられます。
発情期の雌の尿にはフェロモンの成分が含まれており、そのにおいで雄を誘うために頻繁におしっこをするのです。
頻繁に尿意を催すため失敗する事があるかもしれませんが、いずれも故意ではありませんので叱らずに対処して下さい。
回数が少ない
極端に回数が少ない場合は体内の水分量が減ってしまっているかもしれません。
水分補給が満足にできていない可能性がありますので、調節してみましょう。
水分が足りていても、おしっこが出ない場合は尿管結石や膀胱結石、また腫瘍などでおしっこの出口が塞がってしまっている場合も考えられます。
その状態が数日続くと尿毒症を起こし、そのまま死に至る可能性もあります。
一刻を争う大変危険な状態ですので、ただちに動物病院へ連れて行って下さい。
まとめ
おしっこの回数は多くても少なくても体に悪いようですね。
排泄のリズムを飼い主さんの都合に合わせるよりも、トイレシートなど愛犬の好きなタイミングで排泄させる方が体調の変化が現れやすいでしょう。
回数を完全に把握し管理するのはなかなか難しいですが、体調不良のサインの見逃さないようにしっかりチェックしましょう。