犬の肉球用クリームについては不要だという意見もありますが、本当なのでしょうか。
肉球という人間にはなく、分かりにくいパーツですので、その仕組みから必要性について迫ってみたいと思います。
肉球とはどんなもの?
肉球クリームについて考える前に、まずは肉球という組織について知っておく必要があります。
肉球は、人間にとって皮膚の表面である「角質層」が分厚くなったものに覆われており、中身は脂肪や弾性繊維などによって構成されています。
中身がぷよぷよしていることで、クッションの役割を果たすことができ、素足で歩く犬にとって、衝撃を和らげる重要な器官であるということが言えます。
また、肉球は犬にとってもう一つ、重要な役割があります。
それが、汗をかくことができる数少ない器官の一つであるということです。
犬は人間に比べて汗腺が非常に少なく、体温調節が苦手な動物です。
肉球は、温度調節を行える器官としても非常に重要なのです。
肉球 最大の天敵は乾燥!
肉球は歩く際の衝撃を和らげるだけでなく、体温調節としても肉球は重要な器官であるということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、この肉球が十分に機能を果たせなくなってしまう状態があるんです。
それが、乾燥してしまっていることです。
肉球の表面は、皮膚の角質層で形成されています。
この角質層は、人間でいうところのかかとのような場所です。
通常、かかとは適度な水分を保っておりすべすべですが、乾燥が進んでくるとガサガサになってしまい、ひび割れなどトラブルが起こる原因となってしまいます。
犬の肉球も一緒で、乾燥が進んでしまうとひび割れなどのトラブルが起きてしまい、動く時に痛みを伴ってしまったり、ひび割れた部分から雑菌が入り込んで化膿してしまう可能性もあります。
また、乾燥状態にある肉球は汗を十分にかくことができず、ただでさえ苦手な体温調節がさらにしにくくなってしまうという恐れもあります。
乾燥から守るために有効な手段の一つとして
肉球は、常に湿らせている状態をキープし、乾燥を防ぐ必要があります。
そして、その乾燥を防ぐ方法の一つとして、犬用肉球クリームが有効であると考えます。
現在、様々な肉球クリームが売られているため一概に「これがいい!」とは伝えにくいのですが、「乾燥を防ぐ」という点の他に、ぜひ注目したいのが塗った後にすべりにくいという点でクリームを選ぶことです。
油分を多く含むクリームを使ってしまうと、室内で転びやすくなってしまい、足腰に負担をかけてしまいやすくなります。
使い勝手を確認するという点でも、なるべく通販などで選ぶのではなく、きちんと店頭で確認してから購入することをぜひお勧めします。

By: Misserion
まとめ
様々なペット用品が売られている中で、「これは本当に必要かな?」と迷ってしまうことも多いかと思います。
「なんで必要なのか」について納得した上で、ぜひかわいいわが子にとって一番いいと思える選択をしてあげてくださいね。