犬にとってしっぽは感情のバロメーターとなる役割を持っており、様々な動きをする部分です。
そのしっぽが動かず垂れ下がっていたり、痛がるのに外傷がない場合はもしかしたら骨折をしているかもしれません。
今回はしっぽの骨折の原因や治療法についてまとめましたので、ご紹介します。
骨折の原因
犬のしっぽは柔軟に動くため骨がないのでは?と思う方もいますが、ちゃんと骨は存在します。
「尾骨」という小さな骨が細長く連なっているため、細かく動かす事が可能なのです。
しかし、細長く伸びているからこそ、ぶつけたり何かに挟まってしまうと案外簡単に骨折してしまいます。
犬が喜んでしっぽを振っている時、想像よりも力強くてびっくりした事はありませんか?
そのままの力で硬い所にぶつけると、犬自身のしっぽの力でも骨折してしまう事があります。
犬は痛みに鈍感な動物であるため、知らないうちに何かにぶつけ、気付いたら折れていたという場合も多いのです。
治療法
しっぽが大きく腫れ上がったり自力で動かせない場合、また強い痛みを感じているようであれば早急に動物病院へ連れて行きましょう。
神経を傷付けていたり、骨が砕けてしまっていると後遺症が残る可能性があります。
しかし、しっぽは常に動いているためギブスを着ける事ができません。
動物病院で診断された後は、なるべく安静にしながら自然治癒するのを待つ事になります。
また、犬が痛がらないため骨折している事に気付かず、知らないうちに治ってしまっていたという場合もあります。
そのため、病院へ連れて行かないという方もいますが、骨折している場所や折れ方によっては完治に時間がかかる場合もありますので一度動物病院でレントゲンを撮る事をおすすめします。
家庭で出来る予防は?
怪我は予測ができないため、飼い主さんが注意しておく以外の予防法はありません。
しかし、しっぽの動きは人間には予測不可能ですので気を付けていても何かにぶつけてしまう事はあります。
しっぽの上へ何かを落としたり、足で踏んだりと飼い主さんの不注意で怪我をさせる事がないよう注意しましょう。
大型犬よりも骨が細い小型犬の方が骨折しやすいため、小型犬の飼い主さんは特に気をつけましょう。
まとめ
犬のしっぽは毛に覆われている事が多いため太く感じますが、触ってみると骨は思ったよりも細く簡単に折れてしまうのもわかります。
しっぽは感情表現をするためだけではなく、歩く時のバランスを取るために必要な、大切な体の一部です。
痛めて不自由な思いをさせないよう、飼い主さんが注意してあげてくださいね。