涼しくなってきたとはいえ、晴天時にはまだまだ暑い日もあります。
そうした時、注意したいのが「犬の肉球のやけど」です。
もし、肉球にやけどができてしまっていたら、どのように治療すればよいでしょうか?
やけどはまず、冷やす!
わが子の肉球にやけどを見つけたら、まずはすぐに冷やしてあげましょう。
一番良い方法は、蛇口から出るお水で直接やけど部分を流してあげることです。
蛇口から出るお水は清潔なお水なので、やけど部分の周囲についている雑菌を落とす役割もあります。
また、可能ならば保冷剤などを使ってやけど部分を直接冷やしてあげます。
応急処置として冷やす際に注意したいのが、過度に冷やしすぎないということです。
やけど部分を過度に冷やしすぎてしまうと、犬の体温も奪ってしまいかねず、かえって衰弱してしまう可能性があります。
そのため、冷やす時間は長くても10分程度にすることをお勧めします。
十分にやけど部分を冷やしたら、清潔なガーゼやタオルなどでやけど部分を保護し、すぐに病院へ連れて行って適切な処置を受けましょう。
見た目は軽症だと思っても…
犬の肉球は、人間の皮膚に比べて血管が少なく、また黒や茶色など傷が目立ちにくいために、「出血もないし、これくらいなら大丈夫だろう」と安易に判断してしまいがちです。
しかし、実際は深いやけどで、適切な処置をしなかったばっかりに傷口から雑菌が入ってしまって症状が悪化してしまったり、最悪破傷風など命とりとなる事態になることも考えられます。
やけどを発見したら自己判断をせず、一度医師の診察を受けることをぜひお勧めします。
肉球のやけどを防ぐために
肉球をやけどしてしまった一番の原因は、熱いアスファルトの上を歩かせてしまうことです。
これから涼しくなってくるといっても、日当たりのよい場所だとまだまだアスファルトの上は熱くなってしまっており、素足で歩くと熱すぎて火傷をしてしまう原因となってしまいます。
したがって、なるべくお散歩は朝や夕方など、日が陰っていてアスファルトが熱くなっていない時間帯をお勧めします。
http://wannyaful.info/dog/d-health/757/
また、お散歩の時に実際にアスファルトに手をかざしてみて、熱くないかどうかを確認することも大切です。
肉球の保護の観点から、犬用の靴を履かせることも防ぐ方法の一つではあるのですが、過度に保護をしてしまうことで肉球がもろくなってしまい、ケガをしやすいという意見もありますので、私個人としてはお勧めしていません。

By: LASZLO ILYES
まとめ
犬は自分の症状を言葉で訴えることができません。
一度火傷をしてしまうと、それまで大好きだったお散歩が犬にとってつらいものになってしまう恐れもあります。
やけどを未然に防いであげることができるのは、飼い主さん、あなたです。