社会性の時期! 生後2ヶ月の子猫の育て方
拾った子猫がやんちゃになってきて困っているという飼い主さんもいると思います。
生後2ヶ月の子猫はとにかくやんちゃで遊び好き。
しかし、そんな遊びの中を通して実は大切なことをたくさん学んでいるのですよ。
今回はそんな生後2ヶ月の子猫の育て方について詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
離乳食開始
乳歯が生えそろい、ものが噛めるようになります。
いままであげていたミルクを少しづつやめて、離乳食に移行していきましょう。
その際、あげるものは必ず子猫用のものをあげるようにしてください。
成猫用のものやシニア用のものだと、栄養が足りない場合があります。
この時期、子猫はグッと体重も増えて大きくなるので、高カロリーとたくさんの栄養素が必要になります。
ミルクをまだ恋しがるようであれば、離乳食の中に少し入れてあげてもOKです。
自分で水分をとれるようにもなるので、容器に水を入れていつでも飲めるようにしておきましょう。
他の猫とのふれあいが大切
このようにやんちゃに遊びまわる姿がよくみられるようになってきます。
子猫はこうして他の猫とじゃれたり、噛んだりして遊ぶことで社会性を学んでいきます。
例えば、強く噛んだときに相手が怒れば、この噛み方ではいけないんだと自覚して甘噛みを覚えます。
この時期に他の猫と関わりを持たなかった猫は、大人になっても問題行動のある猫に育つ場合があります。
例えば、人に噛みついたり、新入り猫をいじめたりするなど、飼い主さんを困らせる行動をとってしまうことが多いです。
そんな猫にさせないためにも、生後3ヶ月目までは特に他の猫と積極的に交流させてください。
猫同士や、他の動物などと仲良くさせたい場合は、この時期に一緒に遊ばせると大人になっても友情が続いてくれますよ。
最初のワクチン接種
この時期は、子猫にとって生まれて初めてのワクチン接種の時期になります。
ワクチンは母親の初乳を飲んでいるかどうかで決まります。
初乳を飲んでいる子は、生後2ヶ月目とその1ヶ月後の計2回接種します。
飲んでいない子は、生後2ヶ月目とその1ヶ月後とそのまた1ヶ月後の計3回接種します。
母親の初乳に含まれる免疫によって子猫の体は守られていますが、この効果は生後2ヶ月でほぼ消えてしまうと言われています。
なので、抵抗力のない小さな体をいろいろな病気から守るためにワクチンを接種して免疫力を高めることが重要になってきます。
また、ワクチンでしか防げないパルボのような病気もありますので、命を守るためにもワクチンをするようにしましょう。
トイレのしつけを完璧にする
この時期までにトイレのしつけを完璧に完了して、粗相がないのが理想です。
トイレのしつけ方は、猫のお尻を拭いたティッシュを猫トイレの上に置いて匂いをかがせます。
自分の匂いがすると、猫は安心して用が足せるようになります。
粗相をしてしまったときは、怒らずに片付けるのがポイントです。
怒られると猫は「排泄=怒られる」と思い、トイレを我慢してしまうので、膀胱炎などの原因になることがあります。
猫の尿の臭いは取れにくく、しっかりとらないとまた同じ場所で粗相をしてしまいがちなのでペット用の消臭剤やアルコールなどを使用してしっかり匂いをとりましょう。
まとめ
保護した猫を里親に出すのもこの時期ならBESTです。
自分でできることが増え、新しい飼い主さん違う環境にも慣れやすい柔軟性をもっているからです。
やんちゃすぎて、怒りたくなってしまうときもあるかもしれませんが、健康に育ってくれるに越したことはないので多少のいたずらには目をつぶってあげてくださいね。
可愛いからとって甘やかしすぎず、しつけはしつけと割り切って大人になっても問題行動のない猫に育てられるようにしていきましょう。