室内での飼い方の注意点 子猫にとって快適な暮らしにするためのコツ
最近では完全室内飼いで猫を飼われている方も多いと思います。
しかし、外のように自由に遊べない分、注意しなければならないこともたくさんあります。
今回は猫の室内飼いについて詳しくご説明致しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
具体的にはどんなことに気を付ければいいの?
運動量
外に自由に出入りできる子に比べて、完全室内飼いの子はどうしても運動量が少なくなってしまいがちです。
高いところを好む猫が快適に暮らせるような環境作りをしてあげることが大切です。
<対策法>
キャットタワーを窓際に置いて、外を眺められるようにしましょう。
外をじっと眺めている姿を見ると「外に出たいのかな?」と思われる飼い主さんは多いと思いますが、実は出たいために外を眺めているわけではありません。
猫が外を眺めているのは、人間がテレビをみている感覚と同じだと言われています。
鳥を眺めたり、虫を眺めたりすることで暇つぶしもでき、よい刺激にもなります。
また、運動不足は肥満の原因になってしまうので、健康な体を維持するためにも飼い主さんがおもちゃで遊んであげることが大切です。
おもちゃで遊ぶことでコミュニケーションもとれ、猫のストレスを軽減する効果もあります。
危険な部屋にはいれない
猫の怪我を防止するためにも、危険なものがある部屋や、飼い主さんが入ってほしくない部屋に猫が入らないように注意しましょう。
特に水が張ってある浴槽は子猫が溺れることがあるので危険です。
トイレのような浅い水たまりでも子猫のような小さな猫にとっては落ちてしまうと危ないので飼い主さんの目が行き届くように配慮しましょう。
<対策法>
1番よいのは、猫が入ってほしくない場所には子猫のうちから入れないことです。
初めから出入りさせなければ、そこは猫の縄張りにならないので入りたがる頻度も減ります。
お風呂のように危険な場所は、飼い主さんがいないときはしっかり扉をしめて入れないようにしてください。
また、どうしても乗ってほしくない場所などは100均で売っているような猫除けのマットを置くと猫が嫌がって乗らなくなるのでオススメです。
脱走に気を付ける
特に発情期になると、外にでたがるようになります。
猫の性欲は、人間と比べものにならないほど強いので、交尾ができないとストレスを強く感じてしまい、問題行動も多くなってしまいます。
<対策法>
生後6ヶ月になる前に避妊・去勢手術をしましょう。
特にオス猫はメス猫を求めて、遠くまで出かけてしまうので、時には家に帰れなくなってしまう子もいます。
メス猫を奪い合ってケンカをするので、深いケガを負って帰ってくることもあります。
脱走を防ぐための対策として、玄関からリビングにいくまでに扉をつけることでワンクッション設けたり、玄関にワイヤーネットを使って柵のようなものを作ることで万が一玄関先に飛び出しても安心できるようになります。
DIYでそうしたものをつくっている方も多いので、ネットで作り方を調べてみてもいいかもしれませんよ。
子猫にとって危ない場所とは?
お風呂場やトイレ
水が溜まって溺れやすいので危険です。
足元がおぼつかない子猫は、滑って怪我をしてしまうこともあるのでボディーソープやせっけんなどの洗い残しがないように注意してあげましょう。
キッチン
三角コーナーや排水溝に捨ててある生ごみをあさって、口にしてしまうこともあります。
猫にとって有害になるものを口にしてしまうと、中毒症状を起こす場合があるので、猫の命を守るためにも生ごみはこまめに捨てるようにしましょう。
高すぎる場所
高い場所が得意な猫でも、高すぎる場所や、着地点がしっかりしていないと怪我をしてしまうことがあります。
子猫は特に降りるときに怖がって躊躇してしまう子が多いので、降りられずに鳴いているときは、飼い主さんが手助けしてあげましょう。
最後に
室内飼いをすると、人間にとってもストレスになってしまうことがあると思います。
換毛期には毛が舞ったり、子猫のうちは飼い主さんを恋しがって夜に泣き喚いたり、ベランダから脱走しようとして飼い主さんの行動が制限されてしまうこともあるかと思います。
そんな時でも、なるべく怒らずに出来る限り猫の要望をかなえつつ、双方にとって過ごしやすい環境づくりをしていくことが大切です。
妥協点をうまく見つけて、お互いが笑顔で過ごせるように頑張っていきましょうね。