子猫を飼っていると、床に小さい歯が落ちていることがあります。記念にとっておく飼い主さんもいらっしゃいますよね。
子猫の成長を感じて嬉しく思う反面、抜け落ちている歯が少なくて戸惑う飼い主さんもいるようです。
子猫の歯の抜け替わりはいつなのか、成猫でも歯が抜けることがあるのか、猫の歯についてまとめてみました。
子猫の歯の生え変わり時期
猫は生後約2週間頃から乳歯が生え始め、1ヵ月ぐらいには生えそろいます。猫の乳歯は小さくて可愛いですが、硬いものをまだ食べられない時期なので歯が削られず尖っています。
咬まれると痛いです!あま咬みでも結構痛いので気をつけましょう!
乳歯は生後3ヶ月から長くても6ヶ月ぐらいまでには永久歯に生え変わります。
この生えたての永久歯も尖っていて痛いです。本気で咬まれると穴があきますので気をつけましょう!
多くの猫の歯の生え変わりは飼い主さんが気づかない間に終了しています。猫は人とは違って、抜けた歯を屋根に投げたり縁の下に投げたりはしません。
抜けたらそのまま食べちゃうことがほとんどです。見つけられたらラッキー!くらいの気持ちでいましょう。もちろん食べてもなんの問題もありません。
なかなか乳歯が抜けない場合は?
半年を過ぎても乳歯が残っている場合は、そこから自然に抜けるということは少ないです。
生えてきた永久歯と重なって歯並びが悪くなり、不正咬合になったり、隙間に汚れが溜まりやすくなったりしますので、去勢手術や避妊手術の時に一緒に残っている乳歯を抜いてもらうのをオススメします。
成猫でも歯が抜けることがある?
成猫でも歯が抜けることはあります。生え変わりではなく、歯周病や歯肉炎といったお口のトラブルが原因のことが多いです。
猫は基本的にドライフードを咬まずに丸呑みすることが多いですが、缶詰やパウチのようなウェットフードは奥歯で咬んで食べるので奥歯に歯石がつきやすくなります。
歯石が溜まると歯肉炎になり自然に歯が抜け落ちることがあります。 猫は歯がなくてもご飯を食べられます。
ウイルス感染や歯周病で酷い口内炎になってしまった猫の治療に全臼歯抜歯という選択もあるくらいで、健康に害するくらいなら抜いてあげたほうが猫の為になる場合もあります。

By: Windell Oskay
猫にも必要!歯の定期健診
猫の歯に歯石がつくのは歳を重ねていくとある程度仕方の無いことです。
しかし、日々のお手入れで猫の歯を守ることができます。子猫の頃から口を触るようにしておくと、成猫になっても歯磨きなどのお手入れを嫌がらずさせてくれます。
歯石を放っておくと腎臓病にも繋がります。少なくとも、一年に一回は猫も健康診断を受けて、獣医さんに歯をチェックしてもらいましょう!