生後間もない猫を保護した方にとっては、ミルクを与えることが最初の難問ですよね。 人間にあげるようにミルクをあげればいいの?それとも別のあげ方があるの?と疑問に思われる方も多いと思います。
今回は子猫への正しいミルクの与え方をお教え致しますので、ぜひご家庭で取り入れていただければと思います。
ミルクは必ずペット用
人間の牛乳を与えてしまいがちですが、これは間違いです。
個体差があるのですが、牛乳に含まれる「乳糖」という成分を分解できない子が中にはいるので、そういった子が飲んでしまった場合、下痢をしてしまいます。
子猫にとって下痢は命取りになることもあります。 抵抗力がなく、免疫力もない子猫は一度下痢をしてしまうと脱水症状に陥ってしまう場合もあります。 脱水症状のまま、食べ物を口にしないと最悪の場合、死に至る危険性もあるので注意してください。
生後2ヶ月までは哺乳瓶で与える
生後1ヶ月ほどの子猫はまだ自分で水分をとることができません。
なので、ミルクを与えるときは哺乳瓶を使ってあげるとスムーズに飲ませることができます。
また、哺乳瓶もくわえる部分が太すぎるものは小さな口の子猫はくわえにくいことが多いので、先が細めのものを選ぶとこであげやすくなります。
与えるときは一気にたくさんの量を入れないように気を付けてください。 量が多すぎて飲み込めない時は、肺にミルクが入ってしまい、窒息してしまうことがあるので非常に危険です。
与えるときに仰向けはNG
人間の赤ちゃんにあげるように、ミルクを与えるときは仰向けにしてあげてしまいがちですが、これもNGです。
仰向けで与えることにより、肺にミルクが入りやすくなり、窒息してしまう可能性があります。 哺乳瓶でミルクを与えるときは必ずこのような態勢で与えてください。
どうしても飲まないときはどうしたらいいの?
食欲旺盛な子はいいですが、中には食が細くなかなかミルクを口にしてくれない子もいます。
そんな子は、そのまま放置しておくと餓死してしまう場合があり、飼い主さんにとっても辛い体験になってしまいます。 そうさせないためにも、強制的にシリンジで口にミルクをいれてあげましょう。
哺乳瓶の時と同じように、こちらも一度にたくさんの量を入れると窒息してしまったり、口の横からあふれ出てしまったりしてうまく飲めないので、注意をはらいながら与えるようにしてください。
強制的に飲ませるのは、猫が嫌がることもあるので可哀想な気持ちにもなりますが、命を守るためなので頑張ってみてください。

By: asobi tsuchiya
最後に
子猫のうちは3~4時間おきにミルクを欲しがります。 生命力の強い子は、どんなにぐっすり寝ていてもお腹がすけば鳴いて訴えてきます。
昼夜問わず鳴くようになると、飼い主さんも精神的に疲れてしまいますが、1ヶ月ほどの辛抱ですので頑張って子猫育てをしてあげてください。 子猫のうちにしてくれたことを猫はちゃんと覚えています。
大切に育てるほど、飼い主さんとの絆も強くなり、かけがえのないパートナーになりますよ。