猫が後ろ足で耳をかく姿を目にしたことがある飼い主さんは多いと思いますが、かきすぎていると心配になりますよね。
はげができてしまうまでかきむしるのには、どんな原因があるの?と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、耳の後ろがはげてしまう原因について詳しくまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
考えられる病気とその対策法
ダニによるもの
外へ自由に出られる猫はダニを拾ってきやすいです。
外へ出られる子は一度完治しても、外へ出るたびにダニを拾ってきてしまうので完全に駆除し続けることは難しいといわれています。
ダニを寄生させないためには完全室内飼いにすることが1番の対策法です。
しかし、毛布や絨毯などにダニがいるとそこから猫の体に寄生してしまうので、室内飼いの方も油断をせずにこまめに掃除を行うことが大切になってきます。
また、ダニが寄生したまま放置しておくと、皮膚病を引き起こしてしまうこともあるので要注意です。
アレルギーによるもの
食べ物のアレルギーはもちろん、他に「日光皮膚炎」というアレルギーがあります。
これは紫外線を浴びることで発症する皮膚炎で、毛の薄い鼻や耳などの部分の毛が抜けるのが特徴の病気です。
毛の色が薄い猫に起こりやすいので、白猫を飼っている方は要注意です。
窓に遮光シートを貼ったり、日差しが当たらないようにするなどして紫外線対策をしてあげるようにしましょう。
カビによるもの
カビが原因で皮膚病が引き起こされ、耳の後ろがはげてしまうこともあります。
このように引き起こる病気を「皮膚糸状菌症」と呼び、これにかかると顔や耳の毛が円形に抜けてしまいます。
主に抵抗力のない子猫や免疫力のない猫に発症することが多いといわれています。
また、この菌は猫だけでなく人にも感染する場合があるので、特に抵抗力の弱い子どもがいるおうちは注意しましょう。
カビを発生させないようにするには部屋の中の風通しを良くしたり、湿気がこもらないようにするなどの対策が大切になってきます。
猫がかゆがるときはどうしたらいいの?
皮膚病を引き起こして、同じ場所ばかりかきむしってしまうときはエリザベスカラーがオススメです。
猫の首にエリザベスカラーをつけて炎症部分を悪化させないようにしましょう。
ただし、エリザベスカラーを嫌う猫がほとんどですので、ストレスをためすぎないように飼い主さんが気を配って様子を見ることが重要になってきます。
まとめ
猫の皮膚病は、激しいかゆみのため、猫自身が大きなストレスを抱えてしまいます。
また皮膚病になる原因もいくつかあるので、どれが飼い猫をはげさせた原因なのかを見極める必要があります。
そのためにも猫の普段に行動を飼い主さんがしっかり知っておくことが大切になってきます。
早期発見と早期治療で愛猫にかかるストレスをなるべく軽減できるように努力していきましょうね。