猫のワクチンにも人間のように副作用はあるの?
ワクチンは体質に合わないと、後から副作用が出てしまうものですよね。
しかし、それは人間だけではなく猫も同じなのか?と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は猫のワクチンの副作用について詳しくご説明致しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
猫もワクチン接種後に副作用がでる?
結論から言ってしまいえば、ワクチン接種後に副作用が出る子もいます。
人間と同じで体質によって異なるので、接種したすべての子が出るというわけではありません。
また、副作用としてでる症状も、猫によって違うのも特徴です。
具体的な副作用
アナフィラキシーショック
「アナフィラキシーショック」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実はこの症状は人間ではなく猫にも出る場合があります。
アナフィラキシーショックは過剰なアレルギー反応のことで、ワクチンを摂取した10分~15分後くらいに見られることが多いです。
症状としては呼吸困難、嘔吐、痙攣、血圧低下などが見られ、早めに治療しないとショック死してしまう可能性があります。
ちなみに、一度でもワクチン接種後にアナフィラキシーショックを起こした場合は、次から同じメーカーのワクチンは接種できないので注意しましょう。
愛猫の健康を守るためにも、飼い主さんが摂取したワクチン名をしっかりと覚えておくことが大切です。
食欲や元気がなくなる
ワクチン接種後は人間でもだるくなる方がいますが、同じように猫も食欲がなくなったり元気がなくなったりする場合があります。
たいていの場合は1日安静にしていれば治ることが多いのでワクチンを接種した日はなるべく走り回らせないようにしましょう。
より強く反応が出る子下痢や発熱などの症状も見られますが、こちらも1日ほどで治るのが特徴です。
しかし、1日たっても症状が変わらないときは注意が必要です。
こうした場合は速やかにワクチンを接種した動物病院で見てもらうようにしましょう。
また、注射したところから出血しているときも病院へ連れていくようにしましょう。
炎症性肉芽種
ワクチンを接種した部分は、一時的に晴れることがありますが2~3週間経っても晴れが引かない場合は「炎症性肉芽種」というガンを引き起こしている可能性があります。
この病気は、同じところに注射をしすぎるとかかりやすくなるといわれています。
また、悪性で背中に腫瘍ができている場合は手術で取り除くのが困難となる厄介な病気でもあります。
こうした病気を避けるためにも、飼い主さんは猫のどこにワクチンを接種したかを覚えておくとよいでしょう。
ワクチン接種のメリット
副作用を知ると愛猫にワクチンを打たせるのが怖くなってしまいますが、ワクチン接種は大きなメリットもあります。
ワクチンを接種することで免疫力を高められて猫風邪も防ぐことができますし、ワクチンでしか防げない病気もあります。
子猫がかかりやすく、感染するとそのほとんどが死亡してしまう魔の病気である「猫汎白血球減少症」は別名「パルボ」とも呼ばれ、ワクチンでしか接種することができない病気です。
このように副作用が怖いワクチンですが、猫の健康をちゃんと守ってくれる効果もあります。
まとめ
愛猫を守りたいと思う気持ちは、愛猫家の共通した思いですよね。
だからこそ、適切な時期にワクチンを接種して様々な感染症から猫を守ってあげましょう。
接種後は30分ほど動物病院にいるようにすれば副作用がでたときも早急に対応ができます。
ぜひこれを機に愛猫のワクチン接種を検討してみてくださいね。