お散歩から帰ってきた後、いつも以上に肉球をなめているわが子。
そばには、黒い塊が落ちている。よく見たら…肉球が剥がれてる!?
犬の肉球が剥がれてしまった場合、どのように対応すればよいのでしょうか?
肉球が剥がれる理由
肉球は、衝撃から足を守るクッションの役割を果たしており、人間の皮膚のように角質層で成り立っています。
人間の場合、特に皮膚が乾燥しやすい冬場などは、踵が割れてしまったり、あかぎれが起こったりしますよね。
角質層は、乾燥など表面の水分がなくなってしまうとガサガサになってしまい、皮膚のバリア機能が損なわれてしまうために、様々なトラブルが起こりやすくなってしまいます。
犬の肉球も角質層で成り立っているために、乾燥してしまったり、過度にこすれてしまったり、ガラスなどを踏んで肉球を傷つけてしまうことで、肉球の一部が剥がれてしまうのです。
もし、剥がれてしまったら?
では、もしわが子の肉球が剥がれてしまったらどのように対処すればよいのでしょうか?
肉球は先ほどもお伝えしたように、角質層によって成り立っているので一~二週間ほどで新しい組織が盛り上がってきます。
そのため、もう二度と肉球ができずに、歩けなくなってしまう…と過度に心配することはありません。
剥がれてしまった部分がとても小さく、出血はすでに止まっていて、過度になめているなど犬自身が気にしている様子がない場合には、普段以上に肉球を注意して観察し続けていればよいでしょう。
もし、不安で判断に迷うようならば、一度病院で見てもらい、様子見をしてよいかどうか判断してもらうことをお勧めします。
しかし、肉球が剥がれてしまった部分から雑菌が入ってしまうと化膿してしまったり、熱が出るなどの全身症状に発展してしまう恐れもあります。
また、剥がれてしまったことをきっかけとして歩き方がいつもと違い、かばっているような状態でしたら、すぐに病院へ連れて行き、適切な処置を受けましょう。

By: Parker Knight
まとめ
犬の肉球は、人間の皮膚に比べて血管が少なく、黒で覆われているために、ぱっと見ではケガをしているか、乾燥しているかどうかわかりにくいものです。
しかし、肉球が剥がれていても少しだから大丈夫だろうと何も処置をせずに放置してしまうと、より大きな肉球が剥がれてしまったり、雑菌が全身に回って破傷風など最悪命の危険にかかわる病気にもなりかねません。
一番大切なのは、普段から肉球をよく観察し、乾燥していないか、傷はないかを確認してあげることだと考えます。