初めて飼う犬のことは分からないことばかり。
何より、小さな子犬のシャンプーにこれから挑戦しなくちゃいけないのに、ドキドキ、そもそもシャンプーの仕方が分からない。
手で洗うの?人間のように布やスポンジを使うの? シャンプーはどれを使えばいい?
では、犬を飼う、犬のケアの中でもちょっと一苦労なシャンプーの仕方をみていきましょう。
犬の体は手で洗う
体を洗う時は飼い主さんの手で洗いますが、布やスポンジを使ってはいけないというのではなく、スポンジは上手に使って下さい。
シャンプーを手に取ってお湯で薄め、犬の体に伸ばして優しく手で包み、撫でてこすって洗ってあげます。
よく汚れるお尻の辺りや、散歩で汚れやすいお腹も念入りに洗って下さい。
スポンジは、シャワーをジャーッとかけてしまうと驚いてしまう犬のために、スポンジを湿らせて、顔を拭いてあげて下さい。 布を使う時も同様ですよ。
シャワーのお湯の適温
犬が熱い!と思ってしまっては、シャンプー嫌いの原因を作ってしまうことにもなりますし、軽い火傷の原因になる可能性もあります。
犬のシャンプーに最適なシャワーの温度は、36度から38度となっていますので、中をとって37度ぐらいがいいのではないでしょうか? よく犬がシャンプーを嫌がる、シャワーを怖がる原因が、急にシャワーをかけられた、お湯が熱かったということが理由になります。
また、体の弱い犬の場合、熱過ぎたり冷た過ぎたりするシャワーは、病気を引き起こす原因にもなりかねませんので、適温を心がけましょう。
どんなシャンプーを使えば良い?
シャンプーは、できれば弱酸性でハーブやセラミドを使っている、皮膚に優しい製品を使いましょう。
界面活性剤はどのシャンプーにも含まれていますが、ヤシ(パーム)の天然界面活性剤を使っているものを選んだ方がいいでしょう。
合成界面活性剤は、洗濯洗剤に使われているので、そういう洗剤で大事な犬を洗うのと同じですね。 高級アルコール系とされているものも避けましょう。
皮膚が弱い、アレルギーを持っているなどの場合は、薬用シャンプーも洗浄力が強いので避けて下さい。
犬にシャンプーに慣れてもらうコツ
シャワーの音や勢い、熱さに怯える犬が多いので、そういう場合はたらいを用意して、適温のお湯を張り、その中にそっと犬を浸けて優しく洗うようにしましょう。
適温で気持ちの良いお湯で、飼い主さんが穏やかな声をかけながら、体をなでるように優しく洗ってあげれば、不安も取り除けます。
そして、緩いお湯を出したシャワーノズルを、犬の入っているお湯に一度つけて隠すようにして、犬の体にじわじわとかけ、その時に手を添えて撫でるように流して下さい。
犬の気を逸らせるお気に入りのおもちゃを持って入るのも一つの手ですよ。
何より、飼い主さんがシャンプーの時に緊張したオーラを出して怖い顔をしないでシャンプーを楽しんで下さいね。
シャンプー後の犬のケア
シャンプーが済んだら、普通のタオルより、出来れば吸水性のいいペットタオルで水分を拭き取ってあげた方がいいでしょう。
被毛も皮膚も、そのほうが早く乾きます。 そして、被毛と皮膚のトラブルを防ぐために、必ずドライヤーで完全に乾かしましょう。
水分が残っていると、皮膚炎を起こしたり、悪臭の原因になったりしてしまいます。 また、乾かしながら、クシやブラシでブローしてあげましょう。
綺麗に乾いてすっきりした後は、水分をたっぷり摂らせてあげて下さいね。
まとめ
犬は意外に皮膚が敏感で、お湯の温度やシャンプー剤の質に気を配らなければならない必要が出ることもあります。
また、何か嫌なことがあってシャンプー嫌いになったりする犬もいて、飼い主さんがへとへとになることも。
ですが、シャンプーをすることはノミやダニを防いだり、古い皮脂を落とすという大事な犬のケアなので、犬が楽しんでくれるように、飼い主さんもシャンプータイムを楽しみましょう。
愛犬のフワフワとした被毛から立ち昇るシャンプーの香りはとてもいいものですね。