我が家の犬があまり水を飲まない これって病気?
気温の高い外でいっぱい走り回って帰ってきた愛犬の食器に水を入れてやります。
でも、飲むというより、二なめほどしただけで、すぐあっちに行ってしまう。 最近ずっとこんな感じ・・・お水をあまり必要としない体質なんでしょうか?
それとも、水分を受け付けない、何かの病気だったらどうしよう?
犬の飲水量はバラつきがあって、よく水を飲む犬と、それほど飲まない犬がいますが、なめる程度とか、ほとんど飲まないと心配ですね。
どういう理由があるか、犬はそもそも平均どれだけの水を飲むのか、みていきましょう。
犬の平均飲水量
犬が一日に飲む水の量は、ドライフードのカロリーと密接に繋がっています。
たとえば、一日に400kcalのフードを食べる犬は、400mlの水を必要とすると言われています。 別計算では、体重1kgに対し、50mlとも。
犬も体が自然にその量を欲しがり、ちゃんと補給します。 健康な犬は、犬自身が自分の量を知っていて、ちゃんと飲むように出来ているんです。
だからといって、飲まない犬が健康でないというのではありません。
ただ、よく飲む犬は体内で水分の循環が良く、心配がいらない腎結石という問題が、飲まない犬には可能性が高くなります。
飲まない犬の首の後ろの皮膚を軽く引っ張って、すぐに戻らなければ、その犬は水分がちょうどいいのではなく、明らかに水分不足です。
飲まない犬に飲ませる方法
どうしても水を飲まない場合、水分を多く含んだウェットフードや、スープを基本にした手作り食に切り替えて、食の面から水分を摂取させてみましょう。
それでもなかなか足りるものではありませんから、犬用のスポーツドリンクを与えてみても良いでしょう。
これなら僅かに味がついていますから、飲んでくれる犬もいるようです。
そして、氷をなめさせたり、おやつとして売っている犬用ゼリーを食べさせたり、できるだけ水分を含む食べ物を与えてみることです。
食餌はできるだけ、スープに刻んだ肉や野菜を入れて煮たものを与え続けて、それを食べる癖をつけるようにしてみて下さい。
食餌からでも水分が少しずつでも摂れるようになれば、水分不足からの健康障害の心配は減っていきます。
水を飲まない病気はあるか
犬が水を飲まないから病気なのではないか、これを心配される方は多いと思います。
ですが、少し違っていて、水を飲まない体質の犬が、病気に罹りやすいのです。
水を飲むことで腎臓病等の予防効果が高まり、少ない場合にはリスクが高まります。
子犬の頃に何か、水を飲むことで嫌な思い出がある、水の味や臭いが嫌いなど、犬にしか分からない理由もあるかも知れません。
フードは食べているのに水を飲まないというのは、その段階では病気の可能性はあまり考えられず、むしろ水を飲まないことで病気へのステップを上ろうとしています。 水道水でなくてもいいのです。
何らかの形で水分を少しずつでも毎日摂らせてあげて下さい。
まとめ
暑い夏には、ボウルに入れた水を美味しそうに飲み干す愛犬の姿は可愛くて嬉しいものですが、飲まない故の心配事も尽きませんね。 死ぬまで飲まない犬はいませんから、飼い主さんの頑張りで、一舐めでもいいから、水分を口に含ませて下さい。 そうすることで、水分不足を原因とする病気の予防に、また一歩近づきますよ。