猫がご飯を食べる時に、歯軋りのように歯をしゃりしゃり鳴らすことがあります。
『しゃーりしゃーり』と結構大きい音がします。歯が鳴っているのか?舌を鳴らしているのか?
若い猫よりも高齢の猫に多く見られる行動のようですが、この行動にはどのような意味があるのでしょうか?
お口の病気に可能性は?気になるこの音の正体について調べてみました!
まず疑うべきは口腔内の病気
歯軋り以外にも、よだれがだらだら出る、口臭が酷く気になるようになった、食欲が落ちたといった症状が見られた場合は歯肉口内炎や口腔内腫瘍といった口腔内の病気が考えられます。
口の中を見させてくれる猫ならお口をのぞいて見ましょう!歯がぐらついていたり歯肉が赤く腫れていたりはしませんか?
もしそうなっていたら歯肉口内炎の可能性が高いです。歯肉口内炎は痛みを伴うので、症状が進行するとまったくご飯を食べられなくなることもあります。そうなる前に早めに動物病院を受診しましょう!
歯肉口内炎の原因ははっきりとはしていませんが、歯石が多くつくことで口腔内に細菌が増え、細菌の出す毒素に過剰に反応することで起こると考えられています。他にも猫エイズや猫白血病のようなウイルスも関与しているようです。
治療としては口腔内をキレイにするためにスケーリングをしたり、細菌の繁殖を防ぐために抗生物質を飲ませたり、ひどい炎症の時は炎症を抑えるためにステロイドを飲ませたりします。
しかし、一時的に口腔内の環境がキレイにしただけでは、再発の可能性があります。猫の歯肉口内炎は完治が難しいようです。何度も繰り返し痛みが出てしまうようなら、全臼歯抜歯という方法もあります。読んで字のごとく、奥歯を全て抜いてしまう治療方法です。
少しかわいそうに聞こえますがこの方法が最も効果的で完治を望める可能性のある治療法とされているようですので、獣医さんに相談してみましょう!
他に考えられる原因は…?
猫の口の中に特に異常が見られないのにしゃりしゃりと音を鳴らすこともあるようです。
長毛の猫が毛づくろいをして舌に絡まった毛をとるために舌を歯にあてているといったことや、ブラッシング中に気持ちよくてしゃりしゃり音を鳴らすといったこともあるようです。その逆に嫌なことをされたときに鳴らす猫もいるようです。

By: brownpau
まとめ
猫が気持ちいいときにゴロゴロ喉を鳴らすのは知っていましたが、しゃりしゃり歯を鳴らすというのは初めて知りました!いろんな猫ちゃんがいるんですね~!
病気のサインにもなるこのお口の音、気をつけていきたいですね!