運動会はいつまで続く!? 夜中に走りまわる猫の謎
草木も眠る丑三つ時。 周囲に響き渡るのは誰かが駆け回る騒がしい足音……はたしてその正体は!
そう、我らが愛しの猫たちによる真夜中の大運動会です。
ご近所の目を気にする飼い主をよそにハッスルしている猫たちが可愛いやら、うるさいやら。
それにしても、なぜ彼らは夜になると暴れまわるのでしょうか?
運動会でストレス発散
猫はもともと狩猟本能が強い動物です。 かつて彼らは主に夜間に行動し、縄張りを見まわったり獲物を仕留めながら生きていました。
ところが、室内飼いが一般的となった現代において、狩猟本能を発揮できるシーンはそうありません。
狩猟本能を発散できない猫は体力がありあまり、ストレスもたまるばかり。
そして、ストレスが爆発すると「カチッ」とスイッチが入り、夜の大運動会スタート! となるわけです。 多頭飼いであれば騒がしさも倍。
他の猫を巻き込んでドタバタと走りまわり雄たけびをあげる様子には、飼い主が頭を抱えることになります。
どんな猫が運動会をするの?
前述のような運動会、つまり猫が意味もなく走り回ったり暴れたりすることを「真空行動」といいます。
これは狩りをしたくてもできない欲求を満たすための代替行動で、エネルギーあふれる若い猫に多くみられます。
真空行動は成長するにつれ回数が減り、2歳くらいには落ち着くことがほとんどですが、6~7歳の中年猫になっても続けている子も稀にいます。
とはいえ、そこまで長期間になれば飼い主も慣れたもの。
防音目的でカーペットを敷いたり耳栓をしたりと、物理的な対策に励んでいるようです。
運動会をさせないためには
運動会を止めさせたいなら『猫とたっぷり遊ぶこと』が効果的です。
昼間や夜寝る前、猫じゃらしやネズミのおもちゃ、レーザーポインターなどを使って猫がバテるくらい遊んでみてください。
特に夜寝る前は、10分~20分くらいの時間をかけて全力で遊びましょう。
欲求不満が解消されれば猫は落ち着きますし、体力を消耗するので夜もぐっすり寝てくれるはずです。
また、猫だけでも遊べるように、室内にキャットタワーを置くことをおすすめします。
猫にとって上下運動ができる環境はとても重要。 キャットタワーがなければ、タンスのような高さのある家具をうまく配置する手もありますよ。
まとめ
猫の運動会は本能レベルの行動なので、「やめろ」といって止められるものではありません。
運動会を止めさせるために怒鳴ったり叩いたりというのは逆効果。猫をより興奮させるだけです。
それに、猫のうっぷんが爆発しているのに、それを無理やり抑えこむというのも酷な話だと思いませんか?
猫の欲求不満を解消させること。これを一番に考えて付き合ってあげましょうね。