猫のひげから気持ちを読み取る事は可能?
昔からよく「猫のひげは切っちゃだめ」といわれるように、猫のひげは猫にとってとても大事な役割があります。
猫のひげは目や耳のようにとても敏感です。
そして、しっぽのように猫のきもちを表現する器官のひとつでもあります。猫のきもちとひげの関係性についてまとめてみました。
猫のひげが立派な理由
猫のひげは顔から横にはみだして長くのびています。犬のひげのように太いひげが何本か生えているのではなく、細いひげや太いひげが口元から頬にかけて箒のように広がっています。頬だけでなく、目の上にも何本ものひげが生えています。
猫のひげはとても高感度なセンサーになっていて、風向きを調べたり、顔のまわりの障害物との距離を測ったりできます。
このひげのセンサーによって猫は床下などの暗いところや草の多い茂ったところでもものにぶつかることなくすばやく動くことができるのです。猫のひげは捕らえた獲物の体温や身体に向き、微妙な動きを瞬時に察知し、それによって確実に獲物を捕らえることができます。
なかにはこのようにまったく気にせず触られても平気な猫もいます。
猫のひげは猫の気持ちをあらわす
さて、そんな超高感度センサーのような猫のひげですが、猫のきもちや考えをあらわしているものでもあります。
リラックスしているときは、猫のひげは自然な状態で顔の真横にのびています。なにかにおびえたり、不安がっているときは後ろに倒れるように頬にピタッとくっついています。
反対になにかに興味をもっていたり、積極的な気持ちになっているときはひげが鼻より前にぐぐっとせりだしています。
猫のひげは切ってはいけない!
犬のひげはトリミングできれいに切ってもらうことができますよね。
しかし、猫のひげは決して切ってはいけません!猫のひげは高感度センサーであり、きもちを表現しているものだというのはお分かりいただけたかと思います。
ひげを切られたことでふらふらと歩行が困難になったり、軽い鬱のような状態になってしまった猫もいるようです。
猫のひげは自然に抜け替わります。かなり太いひげが抜けるので最初は驚かれるかもしれません。
最近では、この猫の抜けたひげを集めておくための木箱なんかも販売されています。ひげの状態をチェックして、猫のきもちをうまくよみとってあげることが大切です!