猫を飼っている方の中には、愛猫に噛まれていたい思いをしている方も多いのではないでしょうか。
「ダメ!」と言ってもなかなか聞いてくれない猫に対して、どのようにしつけたらいいか分からずに困っている飼い主さんも多いと思います。
そんな方のために今回は噛む猫をいい子に変えてしまう噛み癖対策法をいくつかお教え致しますので、ぜひおうちで実践されてみてはいかがでしょうか。
そもそもなんで噛むの?
噛む猫になってしまう原因は主に子猫時代にあります。
生後2ヶ月ごろは猫にとって社会性を学ぶ時期だと言われています。
この時期に他の猫や人間とたくさん遊び、相手の反応をみることによって、猫は輪の中でうまくやっていく方法を学ぶのです。
なので、逆を言えば、この時期に猫同士の触れ合いが少なかった子はじゃれ合うときの力加減がよくわからず、力加減ができない猫になってしまいます。
こうした猫が大人になると、甘噛みが分からないので飼い主さんに痛い思いをさせたり、他の猫に対しても威圧的な態度をとったりします。
また、子猫の時に飼い主さんが自分自身の手や足をおもちゃ代わりに使うと猫は「人間の手や足=噛んでもいいおもちゃ」だと覚えてしまい、大人になってそうしてじゃれてくるような噛む猫に育ってしまうので要注意です。
このように、噛む猫に育てないようにするためにまずは子猫の時から気を付けることが大切になってきます。
具体的なしつけ方法は?
噛む猫をいい子に変えるためのしつけ方として以下の事があげられます。
噛んだら水をかける
猫は水を嫌う子が多いので、飼い主さんが痛い思いをした場合には水鉄砲や霧吹きなどを使って水をかけましょう。
こうすることで猫は噛む力加減がだんだと分かるようになります。
その際は、猫にばれないように行うと、飼い主さんのことも嫌いになりにくいのでそっとかけるのがオススメです。
近距離でかけると、冷たすぎることがあるので、かけるときはある程度距離を離して1~2回程度かけるだけにしておきましょう。
大声や大きな音を出す
猫は大きな声や音が大嫌いです。
その特徴を利用して、噛まれたら大声でしかりましょう。
しかし、名前を呼んで叱ると猫は「自分の名前が呼ばれる=怒られる」と勘違いして、普段なんでもないような時に名前を呼んでも反応してくれなくなります。
「ダメ!」や「コラ!」といった名前以外の言葉を使い、声も低めで怒ることが大切です。
また、掃除機が苦手な猫は多いので、噛んだら掃除機を登場させるなど猫の嫌いなものを出してみても効果があります。
部屋を立ち去る
噛むときの猫は興奮状態にあるので、何を言っても何を行っても効果がないときがあります。
ましてや、そうした刺激が逆効果になって、遊びがエスカレートしてしまう子もいます。
そうした時には、すぐに遊びをやめて、無言で部屋を出て20分ほど猫と関わらないようにしましょう。
これを繰り返すことで、猫は噛んだら遊んでもらえなくなると思い、噛まないいい子になると言われています。
最後に
コード類などを好んで噛んでしまう猫もいるので困っている飼い主さんも多いと思います。
猫はどうしてもひものような物が好きなので噛まれないためには、コードを見えないように隠したり、噛まれたくないものは扉つきの場所にしまうなど飼い主側も猫に合わせて対策をある程度行うことが重要になってきます。
子猫のうちは甘やかしたくなってしまいますが、その時期に形成された性格は治りにくいので、ダメなことはダメとしっかり教えるように心がけましょうね。