犬は、しっぽによって自分の気持ちを相手に伝えていますが、一方でしっぽを噛んでしまっていること、ありませんか?
「おバカだなぁ」と楽観視してはいけません。実は、犬がしっぽを噛むのは様々な理由があるんです。
犬がしっぽをおもちゃと勘違いしてしまっている
特に子犬に多くみられるのが、「しっぽを自分のものと認識しておらず、おもちゃだと思って噛んでしまう」ということです。
この場合、犬はしっぽを自分のものと思っていないために本気で噛んでしまい、思わぬケガをしてしまう恐れがあります。
そのため、おもちゃを新しく用意してあげたり、一緒に遊んであげて興味をしっぽからそらしてあげることが大切となります。
しっぽに対して不快感がある
しっぽにダニやノミがいてかゆかったり、ゴミなどがついて早くとりたいなど、しっぽに対して不快感がある場合、しっぽを噛んでしまう恐れがあります。
この場合は、目に見えるゴミなどの場合はすぐに取り除いてあげることによっておさまりますし、ノミやダニは繁殖しないように予防してあげることが大切です。
また、もし皮膚に炎症など起きている場合は、早めに獣医師の診察を受け処置をすることで、しっぽを噛む行為も減らすことができます。

By: Jack-JackT
ストレスを感じている
今までご紹介した2つの事柄については比較的すぐに対応することができるのですが、しっぽを噛む理由として一番注意したいのが、この「ストレスを強く感じている」という理由です。
犬は、自分の思い通りに物事が進まなかったり、予測できない刺激が起こることに対して強いストレスを感じます。
引っ越しによる住環境の変化や、長時間飼い主と離ればなれになったり、騒音がひどかったりといった環境に飼い犬を置いてしまっていませんか?
犬はストレスを感じると、少しでも和らげようとしてしっぽを噛んでしまいます。この行為は「自傷行為」と言われています。人間でも、リストカットなどで自分を傷つけて少しでもストレスを和らげようとする人がいますよね?それと同じ現象が、犬にも起こってしまうのです。
もし思い当たるところがあれば環境を改善してあげるとともに、一緒に遊んだり、過ごしたりと犬と一緒に過ごす時間を増やしてあげてください。
飼い主さんと一緒に過ごすことで、精神的な安らぎを覚え、少しずつではありますが自傷行為も減っていきます。
この子の場合、人がそばに寄っているにもかかわらずしっぽを噛むのに夢中になってしまっています。毛並もぼさぼさなので、十分な愛情をもらえず、強いストレスを感じてしまっているのでしょうか…
まとめ
犬は言葉をしゃべることができない代わりに、行動によってなんとか相手へ状況を知らせようとしてくれています。
一緒に過ごす時間を大切にして、「自傷行為」を起こさないようにしてあげてくださいね。