犬は人間の言葉がどこまで分かるの? お互いの気持ちを理解するには
犬とコミュニケーションを取る上で、言葉の壁は大きな問題です。
しかし、愛犬の仕草や表情を見ていると、人間の言葉を理解しているのでは?と思う事があります。
実際にはどのくらい人間の言葉がわかるのでしょうか?
初めからわかるわけではない
犬は賢い動物と言いますが、もちろん初めから言葉が理解できるわけではありません。
日々のコミュニケーションやしつけを行う中で、犬は飼い主さんの気持ちを読み取る事ができるようになっていくのです。
しかし、言葉といっても意味まできちんと理解しているわけではありません。
あくまでも、その時のシチュエーションと言葉の音が頭の中で関連付けされている状態です。
飼い主さんがご飯の準備をしている時に「ごはん」という言葉を耳にする機会が多ければ、「ごはん」という言葉とご飯を準備している様子やご飯のにおいが関連付けされるのです。
覚えて欲しい言葉は積極的に使う
犬を飼う上で、言葉を理解して欲しい場面はたくさんやってきます。
言葉と動作の関連付けによってしつけは成り立っていますので、教えたいコマンドと犬が行う動作を関連付けする事が大切です。
たとえば犬を座らせるタイミングで「おすわり」という言葉を繰り返しかけ続けると、腰を下ろすという動作と「おすわり」という言葉が関連していると気付くでしょう。
そして、座ったらその度にご褒美を与える事で「おすわり」という言葉を聞いて腰を下ろせば褒めてもらえるという所まで関連付けができます。
しつけは主にこの繰り返しとなります。
排泄を促す言葉やいけない事をした時に伝える言葉を早めに覚えさせると、日々のお世話の手間が少し軽減されるかもしれません。
負の関連付けに注意
以前、愛犬が雷を怖がっている時に「暗くなったから雷が鳴る」「ゴロゴロ鳴る」という話を頻繁にしてしまった事により、外の天気が悪い=雷(ゴロゴロ)が鳴るという関連付けが出来てしまいました。
するとその後、雨が降ると雷の音が鳴る前から怖がるようになってしまったのです。
人間が何気無く話している内容を犬はちゃんと聞いていて、それが自分の中で悪い方向に関連付けされてしまったのでしょう。
このような負の関連付けを招く事がないよう、人間の口癖や仕草が犬に誤解を与えないよう注意しなければなりません。
まとめ
犬は飼い主さんが思う以上に飼い主さんの事を見ていますし、言葉を理解しようと一生懸命考えています。
どうせわからないから、と思わず愛犬にたくさん話しかけてあげましょう。
積極的に愛犬とコミュニケーションを取る事で理解できる言葉も増えていきます。