犬の成長期って一体いつまで? 子供から大人になるまで
犬は人間より早く成長し、大人になるスピードも早いです。
特に生後1年間の成長スピードはめまぐるしく、あっという間に大人の仲間入りをします。
今回は、生後1年間で犬が身体的、精神的にどのように成長していくのかを時期別にまとめました。
犬の成長期はいつ?
基本的には、成犬となる生後1年を迎えるまでは常に成長期と考えていいでしょう。
精神面での成長のスピードは、個体差はありますが小型犬より大型犬の方が緩やかと言われています。
同じ月齢でも小型犬の方が周囲の環境の変化に敏感で、社会化が始まるのも早いようです。
一方、大型犬は社会化期が始まるのが遅く、性格もマイペースな犬が多いとされています。
犬種によっても多少の差があり、牧羊犬や日本犬は警戒心が強い分社会化も早い時期に始まる傾向にあります。
新生子期から社会化期
生まれてから生後3ヶ月頃まではとても感受性が高い時期で、人間でいうと幼児期にあたります。
母犬や兄弟犬、また飼い主さんから様々な事を学び、心身ともにグングン成長していくでしょう。
この時期にどのような環境で育ったかが犬の将来に大きく影響しますので、日常生活で起こった嫌な事がトラウマになってしまわないよう注意しましょう。
まだ、ワクチンの摂取が完了していない間は外に出られませんので、体を触られる事に慣らしたり人に歯をたてないよう教えたりと家の中でできる社会化を実践していきましょう。
若年期
生後3ヶ月を過ぎると若年期に差し掛かります。
人間でいうとだいたい小学生くらいの年齢にあたり、外でのお散歩ができるようになり家族以外の人との接触も増えるため犬の世界がグッと広がります。
社会化を更に意識し、出来るだけたくさんの事を経験させてあげて下さい。
やんちゃ盛りでイタズラの頻度も増えるため飼い主さんが手を焼く時期でもあるでしょう。
しかし、イタズラが増えたという事は色々なものに対しての興味が強いという事で、これは犬の成長に大きく関係しています。
やっていい事、悪い事を教えるいい機会になり、また好奇心が旺盛な犬の方がトレーニングもスムーズに行えるでしょう。
青年期から成犬へ
生後半年を過ぎると、人間でいう思春期に入ります。
早い犬は性成熟が始まり、雌は初めての発情(生理)を経験します。
雄は足をあげておしっこをするようになった頃が性成熟の始まりです。
ここからの成長はかなり個体差があり、成長が早い小型犬は約1年で成犬となりますが大型犬は1年半から2年ほどかかると言われています。
この間に生きていく上で必要なしつけをたくさん教え、立派な成犬に育てましょう。
まとめ
心身ともに成犬となるまでは苦労する事も多いかと思います。
しかし、子犬期にしっかりと社会化やしつけを行っておくと将来はきっと誰からも愛される素晴らしい成犬になっているはずです。
生まれて最初の1年間で犬の一生が決まるという事を忘れず、愛情をこめて育ててあげましょう。