子犬を迎え、これからどのような順序でどんなしつけを行えばいいのかわからない…という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
子犬と一緒に生活をしていく上で、しつけの悩みは誰もが経験するものです。
今回は、子犬期に行うしつけについてまとめました。
子犬の間に始めたいしつけ
人に慣らせる
これから一緒に生活していく上で、たくさんの人に出会い、触ってもらう事もあるでしょう。
その時に安心して人と触れ合わせる事のできる犬になって欲しいですよね。
子犬の間に人に触ってもらう事に慣らせておかなければ、将来的に飼い主さんにも体を触らせない犬になってしまう可能性もあるのです。
まずは、飼い主さんの手で体中に触っていきましょう。
お腹や口周り、足の裏など少し嫌がる素振りを見せるかもしれませんが、押さえつけない程度に優しく触って警戒心を解いてあげましょう。
この時、飼い主さんの足の上でお腹を上に向けて寝転ばせた状態で行うとより効果的です。
お腹を上に向けて寝転ぶ服従の体勢を維持できる事は上下関係を育む為に大変重要であり、これは今後のしつけでも大切な事です。
飼い主さんに触られる事を苦痛と感じなくなったら、飼い主さん以外の人に慣らせていきましょう。
できるだけ多くの人に触ってもらう事が大切ですが、可能であればメガネをかけた人や帽子を被った人など容姿に特徴がある人に触ってもらう機会を作りましょう。
こうして飼い主さんと見た目の印象が違っても人間は危害を加えないと学習させます。
これは人間に対する警戒心を解くためのしつけであるため、今後人に対しての無駄吠えや噛み癖の抑止に繋がります。
トイレトレーニング
室内で飼育するなら、トイレは早い段階で覚えさせたいものです。
ペットシーツに排泄をして欲しい場合は必ずサークルを設置しましょう。
普段室内に放し飼いでトイレの時だけシートにやってくるという状況は完全にトイレトレーニングが出来ている犬の場合であり、これからトイレトレーニングを始めるのであればサークルの設置は必須です。
まずはサークル内にトイレシートを敷き詰め、どこで排泄してもシートを外さない状態にします。
そして、排泄したら速やかに片付けて綺麗なシートと交換しましょう。
それを何度か続け、次はトイレシートを一枚取ってサークル内にトイレシートが敷かれていない場所を作ります。
これでもシートの上に排泄できたらしっかり褒めてあげましょう。
これをしばらく続け徐々にトイレシートの範囲を狭めていきます。
最終的にはトイレシートをサークル内に一枚だけ敷いて常にその上で排泄できるようになればしっかり学習していると言えます。
ここで気を付ける事は、失敗したからといって叱りつけない事です。
しかし、優しく話しかけると成功した場合との区別がつかない可能性がありますので、犬には話しかけず黙々と片付けましょう。
一度シートに排泄する事を覚えてしまえば、サークルの外でも失敗は少なくなるでしょう。
生活音に慣らせる
子犬期は日々新しい事の連続です。
人間が何気なく出している生活音でも、子犬にとっては全てが刺激となります。
音に苦手意識を持ってしまうと、恐怖心による無駄吠えや噛み癖など様々な問題行動の原因となってしまいますので、子犬の間に慣らせておきましょう。
生活音で犬が苦手としやすいもののひとつが掃除機の音です。
子犬の目線で見ると掃除機もかなりの大きさです。
更に犬の予期せぬタイミングで大きな音が鳴るのですから、怖がるのも無理はありません。
重要なのは、掃除機は自分に危害を加えるものではないと犬に認識してもらう事です。
まずは掃除機の見た目から慣らせていく為、音が鳴っていない状態の掃除機を犬のそばに置いておきましょう。
最初は見慣れない形に驚いて怖がるかもしれませんが、危険なものではないと学習するまでスイッチを入れず置いておきます。
徐々に掃除機の存在を気にしなくなったら、次は音に慣らせます。
掃除機の音を録音して小さな音から再生するか、別の部屋で掃除機のスイッチを入れ音を聴かせてもいいでしょう。
音を気にしなくなったら徐々に音を大きくしていき、最終的に犬のそばで掃除機をかけても気にせず過ごせる状態になれば成功です。
この方法は室内で苦手な音があった場合に有効で、ドライヤーなどでも応用できます。
自宅でシャンプーする場合はドライヤーに慣らせておきたいですよね。
このように、今後の愛犬との生活に必要な事からしつけていくよう順序立てしましょう。
気を付ける事
人間と同じで、犬にも一頭一頭個性があります。
まず、子犬を迎えたら、その犬の性格や行動パターンを観察し、身に付けさせるべきマナーについて考えましょう。
子犬期は色々な事に興味があります。
しつけの時間を長く設けても、すぐ他のことに興味がうつり集中力が切れてしまいます。
その状態で何かを覚えさせようとしても意味はありません。
また、間が空いてしまうと覚えきらない間に忘れてしまいます。
毎日、短い時間でもしっかりと集中してしつけを行える環境を作りましょう。
短い時間でたくさんの事を覚えさせなければと焦る必要はありません。
人間も、新しい事をいくつも一度に覚えるのは大変ですよね。
様々なしつけを同時進行せずに、最優先したい事を絞って覚えさせる事が大切です。
まとめ
今回紹介したしつけの順番は一例で、しつけを行う順番は決まってはいません。
愛犬に将来どのような犬に育って欲しいか、愛犬と一緒にやりたい事などしっかりと計画を立てて、そのために行うしつけの優先順位を決めていきましょう。