室内で犬を飼う場合、ほとんどの方が利用されているのが「ケージ」です。
しかし、このケージを噛んでしまって困っている、なんてことはありませんか?
歯がボロボロになってしまうし、何よりせっかく買ったケージが壊れてしまいそう…。
今回は、ケージを噛んでしまう原因と、その対策についてお伝えしていきます!
ケージを噛むのは多くの場合は子犬
ケージを噛むことをしてしまっているワンちゃんは多くの場合でまだまだ子犬という事が特徴です。
その理由としては、生まれてすぐ生えてくる乳歯から永久歯に生え変わる生後4~5か月から生後7~8か月は、生え変わるむず痒さも手伝って、通常よりも甘噛みしやすくなったり、より硬いものを噛もうと様々なものを噛んでしまうことがよく見受けられます。
そのため、子犬のうちはある程度仕方ないと部分でもあります。
しかし、実は生え変わりでむず痒いから噛んでいると以外にも理由があります。
子犬の時期の特徴
犬は、人間よりも約4倍のスピードで成長するといわれています。
したがって、1歳になるころまで、人間の赤ちゃんとはくらべものにならないほどのスピードで、様々な器官が発達し、ほぼ成犬と変わらないほどにまで成長します。
一方で、様々な病気の予防という観点から、3回の予防接種が終わる前は原則として散歩は控えるように指導をされています。
日々急成長する中、たくさんの刺激がある外出を制限されている状態というわけです。
一日中、部屋の中で遊んだり、様々な刺激を与えられればいいのですが、日々の生活の中でそう多くは時間をさけないというのが一般的です。
事実、子犬のうちにケージの中に慣れてもらいたいという思いもあって、一日のほとんどをケージの中で過ごしたり、時間があるときに少し遊んであげる程度にしてしまってはいないでしょうか?
ただでさえ毎日成長している子犬です。
刺激のないケージの中で一日のほとんどを過ごすことは、子犬にとって耐えられないストレスとなってしまいます。
それゆえに、「ケージを噛む」ことで自分の中にあるストレスを解消してしまっているのです。
ケージを噛むのを辞めさせるポイント
ケージを噛んでしまう大きな原因に、ストレスが隠れていることがお分かりいただけたかと思います。
では、どうすれば子犬のストレスを軽減することができるでしょうか?
なるべくケージの外で過ごさせる
外出などの場合を除き、お散歩が出来ない間はできる限りケージの外に出してあげて、ある程度自由に動けるスペースを作ってあげることが大切です。自由に動けるだけで、子犬にとっては好奇心を満たすことができる行為です。
ケージの中に噛めるおもちゃを複数用意しておく
やむを得ず、ケージの中で過ごす場合は、ケージの中に複数のおもちゃを用意しておき、ケージの中でも楽しく過ごせるように工夫してあげることも有効です。
噛むということでストレスを発散しているため、ケージ以外のものを噛むことで十分ストレスを解消できるだけでなく、ケージの中でも楽しいということを学習することができます。
まとめ
犬が起こしてしまう行動は、一つひとつ意味があります。
「またこんなことをして。困った子ね」と考えてしまう前に、ぜひ「なんでこんなことをしてしまうんだろう」と、原因を追究し、できる限り解消してあげることが、大切だと考えます。