今までにないくらい、ずっと肉球をなめているわが子。
足先を見てみると、肉球が赤くなっている!?
肉球が赤くなってしまっている原因の一つに、「指間炎」が考えられます。
指間炎とは
指間炎とは、犬の指の間に炎症が起こってしまっている病気です。
この病気の一番の原因は、なめすぎてしまうことです。
炎症が起きてしまうと、犬にとって痛かったり、かゆかったりなどの不快な症状となってしまいます。
そのため、少しでも症状を取り除こうとさらになめてしまい、それがさらに症状を深刻にしてという悪循環になってしまいます。
もし、肉球が赤くなってしまっていたら、早めに獣医師の診察を受けることが大切です。
なぜ、なめすぎると指間炎になってしまうの?
指間炎の原因となる、「なめすぎ」。
なぜ、なめすぎると指の間に炎症が起きてしまうのでしょうか?
口の中の細菌が入ってしまう
人間と同じで、犬も口の中にたくさんの細菌が存在しています。
過度に足先をなめ続けることで、口の中の細菌が足先に移ってしまい、繁殖することで炎症が起きやすくなってしまうのです。
肉球の水分が過度に失われてしまう
特に冬の乾燥している時、唇がカサカサになってしまうと無意識のうちになめてしまい、さらに症状が悪化することがあります。
犬も一緒で、肉球が乾燥してくると無意識のうちになめてしまい、結果としてさらに水分を奪ってしまうことで、通常よりもさらに乾燥し、細菌に感染しやすくなってしまいます
指間炎を防ぐために、飼い主ができること
指間炎を起こさないためには、肉球を過度になめ続けないようにすることが大切です。
そこで、なめつづけないための具体的な対策を2つ、ご紹介します。
常に清潔に保つ
足先は、他の場所に比べて汚れやすい場所です。
「少しくらいならいいか」と放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
お散歩から帰ってきたら汚れをふきとってあげたり、適度にシャンプーを行い、常に清潔に保つことが大切となります。
また、足裏の毛が伸びすぎていると不潔になりやすいため、伸びすぎていないかどうか常に確認してあげることも大切です。
肉球の乾燥を防ぐ
肉球が過度に乾燥しないように、適度な保湿が大切です。
汚れを取るために、ごしごしとウェットティッシュでふいてそのまま放置してしまうと、必要な水分まで一緒にふき取ってしまい、乾燥を助長してしまう恐れがあります。
ふき取る時は、あまりごしごしと拭かずに優しく拭くか、乾いた布でそっと拭いてあげる程度にするとよいかと思います。また、保湿目的で、クリームを塗布するのも有効です。
まとめ
犬は、自分の不快な症状を詳しく相手に伝えることができません。
そのため、常に犬の行動に目を光らせて、「あれ、おかしいな?」というアンテナを持つことが大切です。
指間炎は、飼い主の心がけで予防することができる病気の一つです。
ぜひ、異常を早く見つけてあげて、発症や悪化を防いであげてください。