犬のリードはどうして必要? 適切な長さとマナーについて
人間と犬が共に生活していくためには、守るべきルールがたくさんあります。
特に散歩は公共の場を歩く行為で知らない人や犬との接触も多いため、人間と犬を繋ぐリードは必須です。
リードの上手な使い方を知って、安全に散歩ができるようになりましょう。
リードの必要性
犬をリードで散歩する事について、「犬を紐で繋ぐなんでかわいそう」「リードがなくてもうちの子は賢いから大丈夫」と思う方もいるでしょう。
犬をリードで繋ぐ事は確かに逃走防止の意味もあります。
しかし、もうひとつ重要な役割は飼い主さんの意思を犬に伝える道具であるという事です。
寄り道をしようとした時や人や犬に近付こうとした時など、こちらに注意を引きたい時にリードで軽くショックを与える事で行動を抑制する事ができるのです。
また、外であっても愛犬の行動を管理するのは飼い主さんの役目です。
誤飲や排泄物の異常など体調の変化に気付くためには、外出時でも飼い主さんの目の届く範囲に愛犬を置く必要があります。
リードの適切な長さ
まず、普段の散歩ルートの人通りがどのくらいなのか考えてみましょう。
人通りの少ない道では長めにしていても問題ありませんが、人の行き来が多い道ではできる限り短く持ちましょう。
また、長さを調節できるリード(ロングリード)を何メートルにも伸ばして歩いている方が時々いますが、人通りが少ない道でもここまで伸ばすのはマナー違反です。
飼い主さんと犬がそこまで離れてしまうと、もうノーリードで歩くのと同じ事です。
使用はドッグランなどに限り、通常の散歩では短いリード(1m~2mぐらい)を使用しましょう。
リードが長いとこんな迷惑行為になっている!
まず、リードが長いと公共の道を塞いでしまい、周囲に迷惑がかかってしまいます。
うちの犬は人懐っこくて吠えないので大丈夫と思っていても、すれ違う人の中には動物が苦手な方やアレルギーを持った方もいます。
犬にその気がなくても犬が苦手な人はビックリして転倒したり、他の人や物とぶつかってしまうかもしれません。
また、車や自転車、他の犬などと出くわした際とっさに反応しリードを引っ張る事ができません。
車や自転車と鉢合わせると事故の危険がありますし、他の犬と接触するとトラブルが起こってしまう事もあります。
愛犬を危険から守るためにも、リードを不必要に長く伸ばすのはやめましょう。

By: Les Chatfield
まとめ
適切な長さでリードを使用する事は、犬を飼っている側、飼っていない側どちらにとってもメリットがあるという事がわかりました。
「リードの長さ=犬の行動範囲」と考えると確かにかわいそうに感じるかもしれません。
しかし、家庭犬が外の世界で過ごすためには飼い主さんの手助けが必須であり、手助けをするためにはある程度行動範囲をしぼる必要があるのです。
できるだけ飼い主さんの近くを歩かせるよう心がけ、外の危険から守ってあげましょう。