春先に産まれた子猫ちゃんが大きくなって活発になりだす5月、6月頃は、子猫ちゃんの健康管理に特に気をつけてあげなければならない時期でもあります。
気候や気温の変化が激しく、子猫にかかるストレスが多くなってしまうからです。なかでも、毎日気をつけて見ていてあげて欲しいのは子猫のウンチです。
健康状態があらわれやすいウンチの中でも特に気をつけたいのは下痢と血便です。子猫の下痢と血便について、原因と対処方について調べてみました。
子猫の下痢は観察が大切!
まずは出た下痢便を見てみてください。全体が水のようにしゃばしゃばなのか、泥のような状態なのかといったことを確認しましょう。
猫の下痢には、小腸性の下痢と大腸性の下痢があります。腸は主に小腸で消化、吸収、分泌を行い、大腸で水分の吸収を行います。猫の下痢はほとんどが小腸性の下痢なのだそうです。
小腸性の下痢の特徴は、お腹にガスがたまるのでお腹からゴロゴロと音がすることです。大腸性の下痢の特徴は、水分の吸収能力の低下が原因で起こり粘液を含んでいることです。ウンチと一緒に半透明なドロっとした粘液が出てきたり、ウンチの回りに粘液がまとわりついていたりします。目に見えてわかる血便の場合は大腸性の下痢で起こります。
考えられる下痢、血便の原因
子猫の下痢、血便で考えられる原因は、消化管内の寄生虫の感染によるもの、ウイルス感染によるもの、細菌感染によるもの、大腸炎によるものがあります。成猫であれば胃腸炎や腸閉塞、すい炎や炎症性腸炎なども考えられますが、子猫ではあまりかかる病気ではありません。
寄生虫に関しては、子猫の時に予防が必要な回虫や瓜実条虫などは母猫の体内にいるときに感染し、子猫のウンチから排泄されます。お腹の中に虫がいることになりますから、食べていても体重が増えなかったり、血便がでたりします。トリコモナスやジアルジアといった血便が出やすく、感染しやすいものもありますが駆虫薬で治療ができます。
ウイルスの中でも命にかかわるものに「パルボウイルス」があります。致死率が高く、感染力が強いので、動物病院での隔離入院による処置が必要になるでしょう。混合ワクチンで予防できますので、必ずワクチンの接種をしましょう!
子猫の下痢、血便の原因で最も多いのは大腸炎です。環境の変化によるストレスで腸内環境が悪化し、悪い菌が増えることで下痢や血便になります。環境に慣れれば治ることもありますが動物病院で薬の処方をしてもらい、早く治してあげましょう!

By: kenichi nobusue
最後に
子猫の下痢の原因は様々ですが、命にかかわるものもあります。でたウンチを持って動物病院へ行き検査をしてもらいましょう!