猫の身体の特徴は、猫の種類や性別によってさまざまです。
最近人気のマンチカンは脚が短いのが特徴ですし、スコティッシュフォールドは耳が内側に折れていたり、その反対にアメリカンカールは外側に耳が折れていたりします。
なかでも特にさまざまな形があるのは猫のしっぽです。このようにしっぽが短い猫もいます。
しっぽが短い猫は生まれたときから短く、先が折れている猫もいます。
しっぽが短い猫の性格や特徴をみていきましょう。
猫のしっぽの特徴
種類によっては遺伝的にしっぽが無い猫や犬がいますが、基本的には犬も猫も大なり小なりしっぽをもっています。犬と猫のしっぽで最も違うところは、見ていると分かるように犬のしっぽは根元しか動きませんが、猫のしっぽは先の先まで動くということです。
なぜ、猫のしっぽはさきっぽまで動くのでしょうか?
それは犬と違ってしっぽの骨の周りに筋肉がついているからです。猫のしっぽには『尾骨神経(びこつしんけい)』という神経があります。
この神経はしっぽから骨盤へ、そして背中やお腹の筋肉や皮膚にまで繋がっている大事な神経です。
よく猫のしっぽは引っ張ってはいけない、しっぽを踏んではいけないといいますが、これは万が一尾骨神経を傷つけてしまうと他の神経にも影響を及ぼしてしまい、歩行障害や排泄障害につながってしまうことがあるためです。猫のしっぽにはくれぐれも優しく触りましょう!
短いしっぽの猫、折れ曲がったしっぽの猫
しっぽの短い猫を見ると、「けんかでかまれちゃったのかな?」と心配する方もいますが、しっぽの短い猫の大半は生まれつきで、遺伝的に短く曲がったしっぽをもっています。
日本には昔から短いしっぽの猫や折れ曲がったしっぽの猫が多く、これは猫又伝説の影響だったり貿易のときに一緒に入ってきた猫が短いしっぽの猫だったりという様々な説があります。
猫のしっぽの長さと猫の性格の関係性は?
猫のしっぽの長さと性格の関係性ははっきりとはわかっていません。しかし、しっぽの短い猫は長い猫より臆病であるという意見が多いようです。警戒心が強く、飼い主以外にはあまり懐かないのも短いしっぽの猫に多くいる性格のようです。
最後に
しっぽの短い猫のほうが野良猫でよく見かけるような気がしますが、これは短いしっぽの遺伝子の方が優性であるためです。
今のところ特にしっぽによる性格の違いはわかっていませんが、折れていようが短かろうが猫には特に不便は無いようですし、気にしてもいないようですね。