WEB上で見かけるサマーカットされた元・長毛種猫たちの写真。
暑さや毛玉対策を目的にした子がほとんどですが、みんな可愛らしくどこかまぬけで、愛敬たっぷりです。
ただ、なかにはどことな~く不機嫌そうな表情の猫も……も、もしかして怒ってる?
カットをされることは猫にとってそれほどイヤなことなのか。
また、猫のカットはどのように行われているのか。ご紹介します。
猫にとってサマーカットは不本意!
猫が特に嫌うものといえば、何が思いつくでしょうか。
水、大きな音、知らない人間、なわばりの外。このくらいはなんとなく頭に浮かびます。
では、カットのときの様子を想像してみましょう。
見ず知らずの場所に連れて行かれたと思ったら、大嫌いな水をかけられてハサミやバリカン、ドライヤーが耳元で響き、しかも視界には見知らぬ他人。
これは猫からすれば「ストレスになるに決まってるニャー!」という状況に他なりませんよね。
そして、恐怖とイライラでパニックに陥った猫はだれかれ構わず攻撃的に……。
そんなお怒りモードの猫をカットする際、現場ではどのような方法がとられるのでしょうか。
動物病院でのサマーカット
動物病院でカットをする場合、猫が興奮して暴れたり攻撃的になるなどの理由から、鎮静剤や全身麻酔を注射する可能性があります。
軽い鎮静剤くらいならともかく、全身麻酔というと猫の体へのリスクが大きいので、獣医さんの判断とはいえちょっと気になるポイントです。
物静かでおおらかな性格の猫であれば、鎮静剤や麻酔を打たずにカットをすることも稀にあるので、「うちの子の場合はどうか?」をきちんと確認してみましょう。
トリミングサロンでサマーカット
カットに関してはお手のモノですが、病院を併設していないサロンだと「猫のカットはお断り!」という店舗が多くあるようです。
受け付けてくれても、「カット中に猫が暴れだしたらその時点で即終了。未完成でも料金は全額いただきます」というように、条件付のパターンも。
病院併設のサロンであれば「麻酔を使用してもいいなら猫のカットを受け付けるよ」というケースもあるので、いずれにしろ事前に詳細を確認する必要があります。
カット後の猫の反応
自慢の毛が短いことに対しどんな反応をするのかと思えば、意外にも猫はケロリとしています。
ただ、サマーカットにしたことで逆に寒い思いをしたり、カットの際にハサミで傷を負ってしまったなどがあれば、ソワソワしたり変な座り方をしたりと、いつもとは異なる様子を見せます。
カット後は猫の様子を観察して、些細な変化も見逃さないようにしましょう。
まとめ
動物病院にしろサロンにしろ、トリミングは猫にとって大きなストレスになります。
その負担の大きさは人に触れられることを好む犬とは比較になりません。
飼い猫の性格や施術内容をきちんと把握したうえで、サマーカットが本当に必要かどうかも含めて判断しましょうね。