便秘や下痢をしやすい人の強い味方である「ビオフェルミン」。
その名は誰しも一回は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
それほど世間で認知されているビオフェルミンであれば、もしかしたら猫の便秘解消に役に立つかも……?
ということで、その効果のほどをまとめてみました。
ビオフェルミンとは
整腸剤としておなじみのビオフェルミン。
私もお腹が弱い体質なのでよくお世話になりますが、実は人間だけではなく猫にも効果を発揮するんです。
私たち動物の腸内には、善玉菌と悪玉菌がバランスを保ちながら生息しています。
しかし、悪玉菌が増えすぎて腸内のバランスが崩れると、便秘や下痢を起こしてしまいます。 そこで登場するのがビオフェルミンの主成分である乳酸菌です。
この乳酸菌は悪玉菌の増殖を抑え、かつ善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
そして、その効果は人間に限ったことではありません。
猫にビオフェルミンを飲ませる方法
人間用のビオフェルミンと動物病院で処方されるビオフェルミンは同じ成分なので、人間用を与えても問題はありません。
ただ、人間用のビオフェルミンには便秘用・下痢用などいくつか種類があるので、購入の際は気を付けてください。
人間用であれば、4分の1~半分程度に割った錠剤を1日1回というのが目安です。
とはいえ、適量や与える頻度は猫の体重にもよるので一概にはいえません。 もちろん与えすぎはNGです。内臓に余計な負担をかけてしまいます。
可能であれば獣医さんに相談してアドバイスをもらったほうが無難でしょう。
ビオフェルミンを与えるときには、錠剤を細かく砕いてフードに混ぜてみたり、 お薬が得意な子にはそのまま口から投入したりと、飼い猫の性格に合わせてチャレンジしてみてください。
効果はどんな感じ?
乳酸菌のパワーは確かですが、効果の出方は猫によって違います。
服用を始めて翌日にはお通じがあったという猫。 1週間程度継続してから効果がでてきたという猫。
残念ながらビオフェルミンでは解決しなかったという猫。結果はまちまちです。
あまり期待しすぎないで、即効性があればラッキーくらいに考えていた方がいいでしょう。
まとめ
ただでさえ水分が不足して便秘をしやすい猫。 さらに高齢になると、腸の動きが鈍くなったり、常用する薬の副作用がでたりと、さまざまな理由から重度の便秘になりがちです。
そんなつらい便秘が、ビオフェルミンで腸内環境を整えることで改善できるなら御の字ですよね。
しかし、便秘の原因が猫の体内に潜む寄生虫や、なんらかの深刻な病気である可能性もあります。
「ビオフェルミンを飲ませているから大丈夫」なんて過信はせずに、ときには動物病院で受診させるという判断も必要です。
痛いといえない猫のために、常にアンテナを張って状況を見極めるのも飼い主の大切な仕事です。