愛猫が喘息に! 原因を知る事で症状の緩和につながる場合も!
一時的とはいえ苦しい発作が起こる喘息。酷い時には命を落とすことがあるほどの病気です。
そもそも喘息の原因となにか、どうすれば症状が軽くなるのかなど、気になる点をまとめてみました。
喘息の原因
喘息の原因は、アレルギー性と非アレルギー性の2つに分けられます。
アレルギー性(アトピー性)喘息
言葉のとおりアレルギーが原因です。
体内に侵入したアレルゲンに対して、免疫が過剰反応を起こすことで、喘息の発作を誘発します。
発作を起こすアレルゲンを特定し、そのアレルゲンとの接触を避けることで、症状を抑えることが可能です。
非アレルギー性(非アトピー性)喘息
発作を起こしているのが特定のアレルゲンとは限らない、もしくは未知のアレルゲンが原因であるパターンです。
気候の変化やたばこの煙、ストレスなど、アレルギー反応とは異なるしくみが発作を誘発するため、特定のアレルゲンを避けて……という予防ができません。
治療や症状の改善はできる?
喘息は根本治療が難しいため、対症療法が施されます。 対症療法とは、病気の完治ではなく症状の緩和を目的とした治療です。
例えば、喘息の発作を起こして苦しむ猫には、ステロイドや気管支拡張剤を使って状態の安定化をはかるのが一般的。 重篤な猫であれば入院させて酸素吸入を施すこともあります。
また、普段の生活でも処方された薬を飲ませたり、発作が起こりにくくなるように環境を整えたりします。
なんだ、喘息が治るわけではないのか……とがっかりしてはいけません。
適切な対症療法で発作をコントロールするだけでも、猫の負担はずっと軽くなります。
猫のために家庭内でできること
アレルギー性の喘息であれば、原因となるアレルゲンを特定することで対処ができます。
ですが、非アレルギー性の喘息の場合はでそれも難しいですよね。
そこでおすすめなのが、猫の様子を記録することです。
特に発作を起こしたときは、発作の直前にどのような行動をしたか・どんな環境にあったかがポイントになります。
発作の前に口にしていたものは? 芳香剤の香りは? 人間がたばこを吸っていた? 突然の来客に猫が驚いた?などなど…。
きちんと記録を残すことで、発作のトリガーの正体が、おぼろげながら見えてくるかもしれません。
記録をつける以外にも、部屋をこまめに掃除して綺麗にする、空気清浄器を使う、 完全室内飼いにする、ブラッシングをして猫の毛を清潔に保つなど、猫のためにできることはたくさんあります。
また、掃除のときやたばこを吸うときは、部屋に猫がいないときに行うようにしましょう。 どんな刺激が発作を誘発するかわからない以上、飼い主にはデリケートな対応が求められます。

By: James Wragg
最後に
喘息の発作で愛猫が苦しむ様子には胸が痛みますよね。 軽い咳ですぐに終わればまだしも、呼吸困難で苦しむ姿は見ていられません。
しかし、現代の動物医療技術の進歩はめざましいものがあります。
いつかかならず完治すると信じつつ、飼い主として最善の手を尽くしながら猫を見守っていきましょう!