換毛期や皮膚病でもないのに、飼い猫の抜け毛が目立つ…。 そんなお悩みを持ってる飼い主さんもいらっしゃると思います。
実は猫の脱毛は、ストレスが関係していることが多いのですよ。 今回はストレスによる猫の抜け毛についてお教えいたしますね。
猫がストレスを感じる原因は?
- 引っ越しなどによる環境の変化
- 懐いていた人が、いなくなってしまった
- 赤ちゃんが産まれた
- 新しい猫をお迎えした
以上のような人間との関わりの中でストレスを感じることが多いのです。 このような環境の変化があるときには十分気をつけましょう。
皮膚病との見分け方は?
- ノミやダニが体に見られない
- 皮膚に発疹などが見られない
- 舐めやすいところだけ部分的に脱毛している
このようにストレスによる脱毛には、皮膚病とは違う症状がみられます。 また、ストレスが原因のときに行う過剰なグルーミングは、普段のグルーミングは違って舐めるというよりも、毛を食いちぎるような感じです。
この過剰なグルーミングは一人の時に行うことが多いので、飼い主が気づきにくいという難点もあります。
なので、抜け毛の原因にストレスが関係しているかどうかを確認したいときは、残っている毛をよく観察することが大切です。
虫眼鏡などで、毛を見てみると食いちぎられているときは毛羽立っているように見えるので、異変を感じた時はチェックしてみるとよいでしょう。
治療法は?
主な治療は飼い猫のストレスを取り除く努力をしていくことです。 環境の変化がストレスの原因ならば、猫自身の匂いがついているものを部屋の中に用意したり、キャットタワーやキャットウォークなどを設置して猫がくつろげる居場所をつくってあげることが大切です。
同居猫が増えた場合は、どんなことをするときでも先住猫を優先していくことで、飼い主さんの自分への愛情は変わらないものだ!と自覚してくれますよ。
それでもなかなか過剰なグルーミングが治まらなかったり、原因自体が分からない時は、病院で精神安定剤や抗不安薬を処方してもらうのもひとつの手です。
リラックスできる環境が1番大切
猫は繊細な生き物なので、ストレスをためやすいと言われています。
しかし、弱みを人に見せないという特徴もあるので、飼い主さんが気づかないうちにストレスを限界まで溜めてしまっていることも多いのです。
いつもより毛づくろいの仕方や時間に長さに違和感を感じたり、抜け毛が部分的に目立つようになったと思うようになったら、一度病院へ連れていくことをオススメします。
心因的ストレスを取り除くには、病院での治療よりも飼い主さんの愛情を与えてあげることが必要不可欠になってきます。
普段よりも思いっきり可愛がってあげて、リラックスできる雰囲気や環境づくりをしていきましょうね。