なんだか最近愛犬が身体をよくかいている、肌が赤くなってる、そんなことはありませんか? もしかするとそれはアレルギーの症状かもしれません。
ペットフードや環境、遺伝や犬種によってもアレルギーの症状が皮膚に酷く現れることがあります。
たくさんのアレルゲンによって引き起こされるアトピー性皮膚炎の症状と治療についていろいろまとめてみました!
アトピー性皮膚炎の症状と原因
皮膚に現れる症状として最も多いのはかゆみ、赤み、フケが多く出るというものです。
特にお腹や脇、内股、耳によく現れます。 原因としては、ハウスダストやノミ、スギ花粉などの環境抗原や食物アレルゲンが大きく影響しています。
遺伝性であることも多いようです。 だいたいは3歳までに発症し、歳を重ねるごとに症状が酷くなる傾向があります。
アトピー性皮膚炎は比較的多い疾患で、完治はなかなか難しいので生涯つきあっていかなければいけない疾患でもあります。
どんな治療方法があるのか
食物にアレルギーがある犬はフードを変えるだけでも症状が軽減することがあります。
しかし、環境にアレルギーがある場合は、アレルギー用の薬を内服する必要があります。
ひどいかゆみは、ステロイド薬で一時的に抑えることができますが、ステロイド薬を長期に内服したり、注射したりするのは犬の身体にあまりよくありません。
ステロイドを使うことに抵抗がある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
ステロイド以外の治療方法
ステロイドに抵抗がある飼い主さんは、獣医さんに相談して免疫抑制剤やインターフェロンでの治療を試されてみるのをオススメします。
簡単に言うと、かゆみが続いて毎日かくうちに皮膚が黒く硬くなってしまった場合には免疫抑制剤を、まだ若い犬で皮膚が赤くなっている場合にはインターフェロンの治療を続けると、皮膚の症状が改善することが多いようです。
他にも、肌のターンオーバーを正常にするためにセラミドや亜鉛のサプリメントもオススメです。
お家でできる薬浴シャンプー!
また、シャンプーで皮膚の環境を清潔に保ってあげるのも大切です。獣医さんに薬用のシャンプーを処方してもらい、お家でも薬浴シャンプーをしてあげましょう!
ブラッシングで毛玉や汚れを取り除いた後にシャワーでしっかり皮膚を濡らします。毛の長い犬や毛が多い犬は時間をかけてしっかり濡らしましょう。
薬用シャンプーをやさしく泡立てて、泡で皮膚を覆い10分間浸透させます。その後しっかり洗い流し、やさしくしっかり乾かします。皮膚が乾燥している様子があれば、保湿剤の使用も必要になる場合があります。

By: Nicki Mannix
最後に
犬の皮膚のアレルギー症状、特にアトピー性皮膚炎の治療は一朝一夕にはいきません。長期戦になること、費用もかかることがほとんどです。
しかし、症状が軽くなり健やかに過ごす愛犬を見ると「やってよかった!」と思われる飼い主さんが多いようです。
ペット保険も適用になりますので、獣医さんにご相談の上積極的に治療してあげることをオススメします。