子犬期は噛む事も遊びの延長で、悪気なく家の中の物を破壊してしまう事も多いです。
そして、時には飼い主さんの手足も遊び道具となります。
可愛いけれど、大きくなるまでには甘噛みしないようにしつけられないか…と頭を悩ませている方も多いでしょう。
具体的な対策をまとめましたので、ご紹介します。
手足を甘噛みする
噛む理由
これは、飼い主さんの動く手足をオモチャがわりにしてじゃれる行為です。
子犬の甘噛みはあまり痛くないし、じゃれくるのが可愛いから…とついつい放置してしまいがちです。
しかし、その後歯が生え変わり、成犬になって噛む力も強くなった時の事を考えてみて下さい。
犬は遊びのつもりでも、相手にケガをさせてしまうかもしれません。
子犬の間に人に歯を当てる事はいけない事だと教えてあげましょう。
しつけの方法
犬が人間の手にじゃれついてきたら、強い口調で「ダメ」「いけない」と伝え、その手を隠します。
そして、一度落ち着かせてから再度犬の前に手を出します。
我慢できたら思いっきり褒めてあげましょう。
一度では覚えられませんので、甘噛みを再開したら再び強い口調で制し手を隠します。
繰り返す内に、次第に手を差し出しても飛びつかなくなるでしょう。
周りの物を噛む
噛む理由
周囲にある物を噛んで、時には破壊してしまう事もあります。
トイレシートを噛んでボロボロにしたり、大型犬のような力のある子犬はソファなどの家具やクッション、スリッパやテレビのリモコンを破壊してしまう事もあります。
理由としては飼い主さんの気を引きたい場合や、歯が生え変わる時のムズムズを解消するために噛んでしまっている可能性があります。
しつけの方法
噛んでいる所を目撃した場合は、手足の甘噛みと同様に「ダメ」「いけない」と強い口調でやめさせます。
しかし、目を離したすきに噛まれていた場合、犬は既に噛んだ事を忘れているため叱っても意味がありません。
声は荒げず、犬の事は無視して淡々と片付けましょう。
子犬期の甘噛みは避けては通れませんが、特に大型犬の子犬の飼育はこういった破壊行動との戦いになります。
噛まれる心配がある物は極力犬が届かない場所に置きましょう。
時には罰を与える
しつけの基本は褒める事に重点を起きますが、人や物に歯を当てる場合はいけない事だときちんと教えてあげる必要があります。
高い声で叱り付けても褒める時との差が少ないため、犬は叱られていると認識しない可能性があります。
逆に、構ってもらえた!と感じ問題行動が悪化してしまう事もあります。
怒鳴るように叱るのではなく、低い声ではっきりとした口調で行動を制止しましょう。
上記のしつけの方法に挙げたように「ダメ」「いけない」のコマンドをうまく活用する事で犬に意思を伝えやすくなります。
また、物を使って罰を与える方法もあります。
このように、噛んで困っている場所に苦味を感じるスプレーを散布します。
犬の口に入っても無害な成分で、犬が苦手な味がするよう配合されているそうです。
うまくいけば、噛むと嫌な味がするからもうやめようと思わせる事ができます。
ソファなど簡単に動かす事ができない物に対してはこのような対策を行う事も方法のひとつです。

By: localpups
まとめ
噛む事は犬にとって自然な事です。
しかし、家庭犬として生活する上でのマナーとして噛み癖の抑制はとても大切なしつけのひとつです。
将来、周囲へ危害を加えてしまう事がないよう子犬の内に対処しておきましょう。