遠くから救急車のサイレンの音。 あまり気にも留めずにテレビを見ていたら、ベランダの近くにいた愛犬が、いきなり座ったままの姿勢で遠吠え! 何?何?野生に帰っちゃったの!?
この、犬の遠吠えって、何か意味があるんですか? そして、サイレンの音との因果関係は? 仲間の声だと思っちゃったんですか? 不思議なタイミングでの犬の遠吠え。 犬はどういう時に遠吠えをして、それにはどういう意味があるのか、みていきましょう。
犬が遠吠えするのは普通?
犬が遠吠えをするのが普通かとなりますと、全く遠吠えをしない犬も多いですから、犬は普通遠吠えをしますよとは言えませんね。
遠吠えで仲間を呼ぶオオカミの習性が僅かな本能として残っているからと考えられますが、それも長い間の家畜化、家庭犬化の生活の中で、廃れてきたことでしょう。
オオカミの姿を残している、原種に近い犬種がよく遠吠えをする姿が見られており、特にハスキー犬やシェパードなどはその兆候が強いようです。
集団で遠吠えしている姿などもよく見かけられています。
小型犬が遠吠えをすることは滅多に見られなくなりましたから、「普通」に遠吠えをする犬は減ったと言えるかも知れません。
サイレンに反応しての遠吠え
犬の遠吠えは祖先のオオカミの声に反応することも一因とされています。
サイレンの周波数が、オオカミの声と似ていると言われています。
ですから、仲間が呼んでいると犬の中の本能が呼び起こされているということですね。
ギャンギャン吠えたてているならともかく、サイレンに反応しての遠吠えは、これはもう本能ですから仕方がありません、無駄吠えとは違いますから、叱らないであげて下さいね。
サイレンで一匹が吠えたら連鎖的に近所中の犬が、ということもあるのですから。
犬の遠吠えの意味
犬が遠吠えをする意味、理由は一つではありません。
先に書いたように、オオカミの習性が残っていて、仲間を呼び寄せるために遠吠えをするとされています。
誰も友達は来ないよと言っても聞いてくれませんから、本能だと思って放置しておくしかありませんね。
そして、もう一つの理由ですが、これは犬らしい理由かも知れません。 分離不安気味であったり、飼い主とのコミュニケーションが不足していたり、つまり寂しいと感じている犬が、寂しさを訴えて遠吠えします。
自分はここだよとアピールするということです。 群れで生きていた名残りで、ひとりぼっちになると、寂しさから遠吠えをするんですね。
まとめ
いきなり、ワォーンと天に向かってやられたらびっくりしますが、犬がオオカミの子孫である本能です。 近所迷惑!とヒヤリとしてしまうかも知れませんが、仲間を呼んでいるのかも、今寂しいと思ってるのかも、と大目に見てあげませんか。