皆さん、愛犬が1人の時に一体何をして過ごしているか知っていますか?
普段飼い主さんと一緒にいる時は静かで大人しい犬でも、ひとりぼっちになると吠え続け周囲へ迷惑をかけてしまっているかもしれません。
1人でも静かにお留守番できるようになるには、どんな事に気を付ければいいのでしょうか?
なぜ吠えるのか?
犬が吠える原因は様々ありますが、その多くは要求吠えです。
今回のようなお留守番中の無駄吠えは、ひとりぼっちにされた事が不安で飼い主さんを呼んでいると考えられます。
このような犬は飼い主さんに依存してしまっており、目の届く範囲に飼い主さんがいない事に強いストレスを感じています。
「置いていかれた!」という事で頭がいっぱいになり、他のことが手に付かず吠え続けてしまうのです。
こういった分離不安症の症状は他にも、トイレの失敗や自傷行為が挙げられます。
この中でも無駄吠えは近隣へ迷惑をかけてしまう行為ですので、早急に対処を行いましょう。
静かにお留守番するために
室内でもハウスへ入れる
安心して1人で過ごせるようになるためには、落ち着く場所を作ってあげる事です。
室内放し飼いの場合でも、お留守番の時にはハウス(クレートなど)に入れておく事をお勧めします。
犬は本来狭い場所を好みますので、落ち着いて入っていられるでしょう。
ハウスへ入る事が苦手な犬は、お留守番のしつけを行う前にハウスで落ち着いて過ごすトレーニングを行いましょう。
こういったお留守番の時や、病院への行き帰りなどでも役立ちます。
気を逸らす
ハウスで過ごす際、暇を持て余していると飼い主さんの行動が気になり始めます。
気を逸らす為に、出掛ける前ハウスの中に一人遊びができるオモチャを入れておきましょう。
オモチャに夢中になっていれば、飼い主さんがいない時間も短く感じるはずです。
飼い主さんがそばにいない事に恐怖やストレスを感じている時は、他のことが考えられない状態です。
その意識を他に逸らす事が出来れば、無駄吠えは一気に改善するでしょう。
声掛けは厳禁
出掛ける時に愛犬へ声を掛ける事はやめましょう。
飼い主さんがそばにいる時にせっかく安心して過ごしているのに、わざわざ1人にする事を伝える必要はありません。
オモチャに夢中になっている間に、気付かれないようそっと外出してください。
はじめは目が届かない場所に短時間隠れておき、吠えずに過ごせたら戻って褒めてあげましょう。
もしも吠えてしまった場合、鳴き止むまでじっと我慢します。
ここで耐え切れずに犬の前に現れると、要求が通ったと認識し無駄吠えが悪化してしまいます。
吠えずに過ごせる時間を徐々に延ばし、長時間飼い主さんを気にせず過ごせるようになればお留守番も平気になるでしょう。

By: yamauchi
まとめ
飼い主さんを探して寂しがっていると考えるととてもいじらしいですね。
しかしその気持ちが犬にとってストレスになり、周囲の人間の迷惑となってしまうなら対策を考えなければなりません。
適度な距離感を持つ事も、愛犬とのより良い関係を築くために必要な事です。