飼い猫がパニックに! こんな時はどう対処するのがベスト!?
あるときパニックに陥った猫。
体中の毛を逆立てて駆け回り攻撃的になる姿からは、ネコ科の持つ本来の野性を感じさせます。
猫がパニックを起こしたら、いったい飼い主はどう対処をしたらいいのでしょうか?
猫がパニックを起こす理由
そもそもなぜ猫はパニックを起こしたのでしょうか。
よくある理由は次の3つです。
環境の変化によるストレス
大きな音、見慣れない風景、知らない人。
それらは人間にとっては些細なことですが、猫にとっては大きな恐怖の対象になります。
たとえば、飼い主がヘアスタイルを変えただけでも猫が緊張して固まってしまう……なんて話もあるくらいです。
きっかけが何であれ恐怖心に襲われた猫は、パニックを起こしてしまいます。
興奮がピークに達する
多頭飼いの場合、猫同士でじゃれあうことも多くあります。
最初のうちは仲良く遊んでいるだけだったのに、いつの間にか本気モードに変わって大興奮。 縄張り争いをする猫同士にもよくあるパターンです。
隠れた疾患が原因
甲状腺機能亢進症やてんかんなど、何らかの疾患も攻撃行動を起こす原因になります。
日常生活は普通に過ごせているのに病気なんて……と思いがちですが、目に見えない疾患が隠れているのかもしれません。
パニック状態の猫には近づかない
理由はさておき、パニック中の猫には絶対に近づかないように!
猫には周りが見えていないので、飼い主相手でも容赦なく攻撃してきます。
暴れる猫はそのまま放っておいて、猫のケガのもとになりそうな危険物を確保してから遠巻きに静観しましょう。
可能であれば別の部屋からそっと見守ることをおすすめします。 ヒヤヒヤするとは思いますが、猫のパニックは数分でおさまります。
その後、猫が落ち着いたタイミングで様子を確認してください。
おそらく猫は「何があったの?」ときょとんとしているはずですが、猫にケガがないか、周囲に落下した置物などの危険物がないかやエサ皿・水入れがひっくり返っていないかなどを確認しましょう。
片付けは大変ですが、猫が無事ならそれで十分だと涙をのみましょう……。
猫がパニックを起こさないために
猫がパニックを起こしたときの状況をよく思い出してみます。
例えば、こういう現象などはありませでしたか?
- 窓の外に大きなカラスがいた。
- 飼い主がドライヤーを使い始めた。
- 携帯電話の着信音が鳴り響いた。
- 突然の来客があった。
何かパニックを引き起こしてしまった明らかなきっかけが分かれば、猫をそのきっかけから遠ざけるだけで日々の平穏は保たれます。
何かきっかけとなるような事が心当たりない場合には、動物病院で全身くまなく猫の健康診断をしてみてください。
先に述べたように、突然のパニックは病気が原因かもしれません。
その結果、病気が原因でなければそれは良し。
獣医師というプロの目線から、攻撃行動についての分析・アドバイスをもらいます。 そこには改善のためのヒントがあるかもしれませんよ。
最後に
いつもはどんなにかわいくても、一度パニック状態になると手に負えない飼い猫たち。
それもそのはず、相手は本気モードになったネコ科イチのハンターです。 なんとか落ち着かせたいのはわかりますが、手を差し伸べたところでこちらが大ケガをするだけ。
そわそわする気持ちをグッとこらえて、自分たちの安全を確保することに徹しましょうね。