多頭飼いの方がよく悩んでしまう問題として「猫同士の仲の悪さ」が挙げられます。
しょっちゅう喧嘩ばかりしている猫同士を見かけると、なんだか可哀想な気持ちにもなり、喧嘩の理由を知りたくなってしまいますよね。
今回はそんな多頭飼いさんのために、猫同士の喧嘩の理由と対策法について詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にされてみてくださいね。
猫同士にも相性はある!?
猫の世界にも人間と同様に相性が合う、合わないといった認識はあるようです。
相性が合わない猫同士は傍にすら寄ろうとしません。
また、血縁関係という認識が猫にはないので親子や兄弟であっても仲が悪く、そりが合わない場合もあります。
マイペースで自分の道を生きている猫だからこそ、自分が本当に仲良くしたいと思った猫以外には近寄っていかないという特徴があるのです。
猫同士の喧嘩の理由と対策法
このような喧嘩に発展してしまう理由として、以下のことが考えられます。
縄張り争い
特に喧嘩の原因として多いのが、縄張い争いです。
これは特に、去勢をしていないオス猫同士に見られやすく、酷い場合は流血騒ぎになってしまうことも少なくありません。
去勢をしていないオス猫は発情期になると普段よりもより一層、縄張りへの執着心が高くなり、自分の居場所を守ろうとし、そうした思いを抱えたオス同士で喧嘩をしてしまうのです。
ですから、オス同士を飼いたい場合は生後半年を過ぎた頃に必ず去勢手術をするように心がけましょう。
生活のペースが合わない場合
特に子猫とシニア猫の喧嘩の理由として多いので、生活ペースの違いです。
生後半年までの子猫は、やんちゃで遊びたい盛りの子が多いですよね。
しかし、それとは真逆に7歳を過ぎたシニア猫は遊びの量も減り、ゆったりとしたペースで日々過ごしたいと思っています。
なので、遊びたい子猫がシニア猫にちょっかいをかけて喧嘩に発展してしまうケースが多いのです。
そういった場合はシニア猫のメンタル面にも注意が必要。
しつこくちょっかいをかけられると、ストレスが溜まってしまい、病気にもかかりやすくなってしまいます。
あまりにもシニア猫がストレスを溜めてしまうようであれば、生活スペースを分けることで喧嘩を防ぐのもひとつの方法です。
初対面での対面のさせ方に問題があった場合
新しい猫を迎え入れるとときは、ついつい新入り猫の方を可愛がってしまいがちです。
しかし、これはNG。
先住猫を立てた迎え入れ方をしてあげないと、後の関係に大きな影響を及ぼします。
先住猫にとって新入り猫は、自分の縄張りにいきなり入ってきた敵という存在です。
ですので、自分の守ってきた縄張りが侵されるのではないかという心配を抱えてしまいます。
そうならないようにするためにも、新入り猫は初めのうちはケージいれましょう。
こうすることで縄張りを荒らす敵ではないと先住猫に教えることもできます。
まとめ
群れで行動をしない猫にとって、他の猫の存在は時に邪魔なものとして認識されてしまいます。
そうなると猫同士の喧嘩が勃発してしまうので、時間をかけてお互いの存在に慣れさせることが喧嘩を減らす第一歩です。
初めに新入り猫を迎え入れたときに、先住猫を一番に立ててあげれば、相性が合わなくても喧嘩まで発展するケースはグっと少なくなります。
ぜひこれを機に、猫の気持ちを考えた多頭飼い生活を送ってみてくださいね。