猫を初めて飼った人は、「うちの猫が寝すぎなので、どこか悪いのではないかと心配…。」と思う方もいるのではないでしょうか? 今回は猫の眠りについて詳しく説明いたします。
猫はよく寝る動物
猫は、名前の由来は「寝る子」からきていると言われているほど、睡眠時間が長い生き物です。
そんなになぜ寝るのかというと、野生の頃の本能が関係しています。
狩りをして獲物を捕る時に失敗しないように寝ることで体力を温存させていた名残りが今も残っているので睡眠時間が長いと考えられています。
どのくらい寝るの?
成猫の一日の睡眠時間は14時間ほどだと言われています。 眠くなるとこちらのようにすぐに寝てしまうほど、猫は寝つきがいい生き物です。
寝るときの体勢も猫によって様々で、安心しきっているときはお腹をみせて仰向けで寝ることも多いです。 また、子猫の睡眠時間は20時間程度と言われており、1日のほとんどを寝て過ごします。
この時期の猫はよく寝て、よく食べ、よく遊ぶことですくすくと成長していきます。
猫は7歳からシニア猫の仲間入りと言われ、年を取るごとに寝て過ごす時間が多くなります。 多い場合は20時間ほど寝て、体力を温存しています。
このように猫は睡眠時間が長い生き物なので、寝てばかりいても健康には問題がないことがほとんどです。
睡眠時間が短い方が危険
逆に寝ている時間が短くなってきたら、注意が必要な場合もあります。
嘔吐などで気持ち悪いと、寝ている時や寝起きのときに口をくちゃくちゃさせることがあります。
また、シニア猫で睡眠時間が短い場合は、甲状腺機能亢進症というホルモン異常による病気の可能性があります。
この場合は、吐き気や、下痢、体重の減少や、落ち着きがなくなる、食欲不振などの異常が同時に見られます。 このような症状がみられたら、ただちに獣医さんに相談しましょう。
寝ているときは邪魔をしない
寝顔や体勢がかわいいからといって、寝ている猫にちょっかいを出したくなってしましますよね。
しかし、猫が寝ているときは邪魔をしないほうがよいと言われています。 邪魔をされるとストレスが溜まるほか、猫の成長の妨げになるという説もあります。
自分の好きなリズムで寝たり起きたりさせてあげることが、猫の精神面や肉体面にとっても重要なことなのです。
猫の睡眠は猫に任せよう
猫にもレム睡眠とノンレム睡眠があり、それにより寝起きも決まってきます。 人間も寝ているところを邪魔されると不快な気分になるのと同じで、猫にとっても邪魔されることは気持ちのいいものではありません。
また、寝ているときに足が動いたり、口が動いたりして心配になる飼い主さんもいるかもしれませんが、これは猫が夢を見ているからです。 夢の中で狩りをしたり、走ったりしていると現実でも動いてしまうだけなので、心配はいりません。
猫の生態を詳しく知り、気持ちが分かるようになると猫との生活はもっと楽しいものになります。 さまざまな知識をつけて、猫から好かれる飼い主になっていきましょうね。