愛猫を抱っこして思う存分幸せをかみしめたい。 そんな願望は猫好きであれば当然のものです。
それに抱っこができれば、病気や怪我の早期発見がしやすいうえ、万が一の災害時でも猫を抱き上げて保護できるので安心です。
ですが、残念なことに抱っこされることを嫌がる猫もたくさんいます。
抱っこ嫌いの猫を無理なく抱っこしたい! あわよくば抱っこを好きになってもらいたい!
そんな願いを抱く猫飼いさんに、いくつかのコツをご紹介します。
猫界に「抱っこ」はない
猫たちには、人間が行う「抱っこ」を母猫からしてもらう機会はありません。
となれば、私たち人間が愛情表現の一環として猫を抱っこしても、抱っことはなんぞや?レベルの猫はびっくりするだけです。
何せ、視界は高いし、足は宙ぶらりんで態勢が不安定だし、身動きは取れないと猫にとっては悪いことだらけです。
恐怖と緊張から、じたばたと暴れて逃げるのも当然なのかもしれません。
猫を抱っこするためのポイント
しかし、子猫であれば抱っこ好きにさせるのは比較的かんたんです。
幼い頃から愛情をこめて抱っこをする習慣をつけるだけです。
幼いうちに「抱っこ=愛情表現」と認識できれば、猫は抱っこに慣れ、抵抗は少なくなります。
しかし、手を滑らせて猫が落下!なんてことになれば、幼い猫にトラウマを植え付けるだけです。 猫を抱っこするときは細心の注意を払ってくださいね。
一方、成猫が相手の場合、何よりも「抱っこは怖くないんだ」と覚えさせる必要があります。
そのために気を付けるポイントが次の3つです。
- 猫が甘えん坊モードになったタイミングを狙って抱っこをする。
- 猫を抱っこするとき、きちんと猫の体を支えて安定させる。
- 尻尾を振るなどの嫌がるそぶりを見せたらすぐに解放する。
これらのポイントをおさえつつ、抱っこに慣れさせてください。
あくまで抱っこに対する不安を払拭するのが目的なので、動物病院に行くときだけ抱っことか、タバコなどのイヤな匂いを付けたままで抱っこ……というのは逆効果ですよ!
抱っこの好き嫌いも個性のひとつ
いくら人間が気をつかって抱っこをしたところで、どうしても「抱っこが嫌い!」という猫も中にはいます。
それは性格によるもので、子猫だろうが成猫だろうが関係ありません。
とにかく抱っこが嫌いというのであれば、それも飼い猫の個性なんだと諦めることも大切です。
「そこをなんとか」と意地になって猫を無理やり抱っこすることは絶対にやめましょう。
抱っこを無理強いしても、それまで築き上げた猫との信頼関係がくずれてしまうだけです。
最後に
「これから猫を飼うけど、抱っこが好きな子がいいな」と考えているなら、抱っこが好きな種類の猫を飼う方法もおすすめです。
特にラグドールは人に抱かれることを好み、抱っこをしても腕の中でおとなしくしていることで有名ですよ。
もちろん個体差はあるので、お目当ての子の性格は事前にチェックしておきましょうね。