愛猫が癌に! 治療費はいくらくらいかかるもの?
飼い猫が癌だと判明して、最初に飼い主を襲うのは大きな衝撃です。
「まさかうちの子が」と混乱して、思わず泣いて……でもそうのんびりもしていられません。
猫のためにも治療方針を決める必要があるからです。
そこで思わず脳裏をよぎるのがお金のこと。 望む治療を受けさせるには、どれくらいのお金が必要なのでしょうか?
猫の癌治療とは
猫の癌治療では、人間と同じように手術をしたり、抗がん剤や放射線療法などが用いられます。
体のどこで発症したか、進行速度はどの程度かなど、癌の種類によって治療方法がある程度絞られます。
ただ、どの方法であっても再発や転移、副作用が出る可能性は否めません。
一方で、これ以上の回復は見込めないとか、高齢なので治療すら負担に……という状態であれば、緩和ケアを行うことがあります。
最低限の治療で痛みや苦しみをおさえながら、いつものように食事をしていつものように眠り……。
「余生をいかに幸せに過ごすか」に焦点をあて、住み慣れた自宅で穏やかに過ごさせることが目的です。
寛解できれば予後が明るいことも
治療をする以上、完治することが理想的ですが、寛解させることで精一杯ということも多くあります。
寛解とは、病状が落ち着いており通常の生活にも何ら問題がない状態を指します。
とはいえ「完治しないんだ……」なんて悲観する必要はありません。 癌治療のポイントは「いかにして癌細胞の成長をおさえられるか」にあります。
うまく癌細胞の成長をコントロールし、長い間にわたって制圧できれば、猫も本来の寿命に近い年齢までおだやかに過ごせる可能性があるんです。
治療費の目安
すでにご存じかと思いますが、動物病院は自由診療なので治療費はまちまちです。
あくまで一例ですが、猫の入院は1日1万円、手術は10万円、抗がん剤治療は1回で1万5千円と知人から聞いたことがあります。
他にも検査料や薬代、その後の通院費も考えると最初の半年だけでも50万は使ったとも。
とはいえその動物病院は良心的な金額設定だったらしく、他の動物病院では倍近い金額を提示されたこともあるそうです。
もしペット保険に加入していれば、精神的・金額的に負担は大きく減ります。 先ほどの例のように50万円かかったとしても、保険で5割負担の契約なら自費は25万円。この差は大きいですよね。
ただし、金額や入院日数・手術回数などは上限が設けられていることがあるので、きちんと契約内容を確認しておきましょう。
最後に
猫の癌が治るならお金に糸目は付けない!……といいたいところですが、現実はそうもいかないもの。
そこで、費用はもちろん、治療内容も含めて信頼できる動物病院を見つけることが大切になります。
可能であればセカンドオピニオンを利用して、愛猫にとって最良の治療方針を模索しましょう。