目指せご長寿!犬と猫の寿命について考えてみる
高齢化社会が危ぶまれる昨今ですが、高齢化の波は犬と猫にも押し寄せてきています。
では、愛する犬や猫は、実際どれくらい生きてくれるのか?寿命が延びた要因は?
背景を探ってみましょう。
犬と猫の平均寿命
犬は犬種によって異なります。
小型犬・中型犬が12年~15年、大型犬は残念ながらさらに短く、10年ほどとと言われています。
猫は、完全家猫か半家猫かにもよりますが、大体は13年~15年ほどで、完全家猫であれば16年ほどは生きるようです。
また、性別による違いもあります。
犬はオスとメスどちらも寿命に大差はありませんが、猫はオスよりメスの方がやや長生きな傾向にあります。 そして、猫は純血種よりも雑種の方が長生きです。これは雑種が「混血により免疫力が高いから」だと言われています。
純血種は短命なの?
純血種、いわゆる血統書付の犬や猫の寿命が、雑種の寿命よりも短いというのは残念ながら事実です。 個体差があるので絶対ではありませんが、純血種は比較的体が弱く、病気にかかりやすい傾向にあります。 純血種は、血統を守るために近い遺伝子を何度もかけ合わせるので、動物としての「種」はどうしても弱くなってしまうからです。
ただし、先にも述べたように絶対ではありません。
たとえば猫のアメリカンショートヘアは、健康で長生きしやすいと言われています。 逆に思わぬ流行病で短命に終わる雑種もいることでしょう。
こればかりは神のみぞ知る、といったところでしょうか…
寿命が延びた理由は何?
犬にしろ猫にしろ、人間と比べれば短い一生ですよね。 とはいえ、これでも30年前の平均寿命の2倍に延びているんです。
寿命が延びた要因のひとつにペットフードがあります。 ペットフードが普及したことで、必要な栄養をきちんと得ることができるようになりました。
もうひとつは、医療技術の進歩のおかげです。 人間と同様、医療技術が向上したことで、病気や怪我の治癒率・生存率が高まりました。
さらに、猫は完全室内飼いが推奨されるようになったことも大きいでしょう。 完全室内飼いにすることで、不幸な事故で命を落とす確率がぐんと減少しています。
まとめ
ここまでをまとめると、統計上「犬と猫なら、雑種のメス猫が最も寿命が長い」ことになります。
けれど、個体差や飼育環境によっては別の結果になることも忘れないでください。 大切に飼えば長生きする大型犬や純血種だってたくさんいます。
健康な子を望むのは当然としても、せっかく運命的な出会いをしたのに、 「この種類は短命だから……」と思い込んで、せっかくの縁を台無しにしないでくださいね。
いっそ「自分がこの子を長生きさせてやろう!」くらいの心意気でいることをおススメしますよ!