犬と猫を一緒に飼うってどれくらい難しい? 実体験からのアドバイス!
犬が好き!猫も好き!どっちも飼いたい!
そんな難しそうなリクエストですが、犬と猫の性格を踏まえていれば不可能ではありません。
新しい家族を迎えるにあたり、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。
先住が犬、新入りが猫
犬は飼い主に愛情を向けますが、その分、飼い主からの愛情もたくさん欲しがります。 そこに、新入りの猫が登場して家族の関心を独り占めしたら……?
当然、犬はヤキモチをやいちゃいますよね。 そんなときはまず、多頭飼いの基本となる「先住の子を何よりも優先させる」を徹底してください。 犬にとっての一番の喜びは飼い主とのコミュニケーションです。
「新しい子がきても君が一番だよ」ときちんと伝えることで、飼い主の関心が自分から離れてはいないと安心し、いずれは新入りを受け入れる余裕ができます。
もともと犬は社会性の高い動物です。新しい家族に慣れるまでそう日数はかかりません。
特に、新入りが子猫だと、早々に馴染むことが多いようです。
先住が猫、新入りが犬
「猫は家につく」と言われるほど、彼らは自分のテリトリーを大切にします。 そんな猫にとって、同じ家の中に知らない存在がいるというのは大きなストレスです。
オマケに相手は犬。縄張りを荒らされた苛立ちと恐怖心で、犬に対して威嚇や攻撃をしてしまいます。
新しく犬を迎えたら、数日~数週間かけて「顔合わせ」をしましょう。と言っても、ケージの中の犬にチラっと対面させるだけです。
最初のうちは、犬を警戒し遠巻きに眺めていた猫も、日を追うごとに犬の匂い、声、姿に少しずつ慣れていきます。
そして、相手に害意がないとわかれば、「仲良くはしないけど同じ空間にいても気にならない」くらいには受け入れるようになります。
この顔合わせは、多頭飼いであればどんな組み合わせでも必要です。ただ、先住が猫の場合はより長期戦になることを覚悟してください。
また、先住猫を最優先で扱うことも忘れずに。名前を呼ぶ、ご飯をあげる、撫でる。全て猫が優先です。
犬と猫が一緒に住む場合、何に気をつかえばいい?
猫はパーソナルスペースを大切にします。
タンスや本棚など、犬が届かないような高い場所に、「ここなら絶対安全!」と猫が思える空間を用意してあげてください。
また、いくらお互いが慣れたとしても、遊んでいてムキになったり、虫の居所が悪いなどで、ふとした瞬間にケンカになることもあります。
思わぬ怪我に繋がらないように目を光らせ、また、犬も猫も定期的に爪を切るなどをして対策をしておきましょう。
最後に
もう随分昔のこと。
成猫がいる我が家に、1歳にも満たない子犬、それも室内犬が里子としてやってきました。
ワガママで神経質で独占欲が強くて、そのくせ超がつくほどビビリな箱入り女王様は果たしてどう出るか…!とヒヤヒヤしましたが、威嚇したのは初日だけ。
次の日からはいつものマイペースな生活に戻っていました。意外にも新入りをすんなりと受け入れたのです。
このように、いつでも例外というのは存在します。 たとえ一般論では理想的といわれる組み合わせでも、両者の性格と相性によってはどうしても受け入れられないことだってあるんです。
そんな時は、無理矢理仲良くさせるのではなく、それぞれの生活空間を完全に別にすることを検討してみてください。 お互いが視界に入らないようにするだけでも、かなり落ち着くようになりますよ。
犬と猫と人。それぞれがストレスなく生活出来るように、飼い主としての配慮を欠かさないように頑張りましょう!