犬もやきもちを妬くって本当? 多頭飼いでの対処法
人間同士で時に起こるヤキモチという感情。
実は、犬もヤキモチを妬くことがあるのです。
今回は、多頭飼いの時に犬が感じているヤキモチについてです。
どんな時にヤキモチを妬くのか
多頭飼いの場合、元々1頭で飼っていて後から新しい犬を迎えた時、先住犬が新しい犬にヤキモチを妬くケースが多いです。
新しい犬にかかりっきりで、自分の方を見てくれない事が寂しいためです。
人間もそうですが、本来ヤキモチは大好きな人の周りの物や人を疎ましく思う感情です。
つまり、ヤキモチは飼い主さんの事が好きだからこそ起こる感情なのです。
そう考えれば悪い気はしませんが、エスカレートすると問題行動を起こすようになり、更にひどいと新しい犬に危害を加えてしまう場合もあります。
ヤキモチを妬く原因を作らないよう犬と接する事が大切です。
寂しがらせない対策を
先住犬が寂しいと感じるのは、やはり新しい犬ばかり構っていると感じるからでしょう。
対策としては、全てにおいて先住犬を優先して接する事です。
撫でる時、ご飯を与える時など必ず先住犬を一番手にしましょう。
しつけを行う上でも、先住犬との上下関係はとても重要となります。
このように順序を決める事で、先住犬も嫌な気持ちにならず新しい犬は家の中での自分の順位を認識する事ができます。
また、構って欲しい気持ちから無駄吠えをしたり、いけない場所だとわかっていながらトイレシート以外に排泄をして気を引いたりする事があります。
このような時は先住犬も悪い事をしたのですから、構わず無視をして構いません。
ヤキモチを妬かせて可哀想だったと構ったり、必要以上に騒ぐと問題行動が悪化してしまいます。
犬同士の相性も大切
これから一緒に生活していくのですから、犬同士の相性や関係性も気遣ってあげなければなりません。
先住犬がどんな犬とも仲良くできる優しい性格の犬であれば、新しい犬ともすぐなじみ、ヤキモチを妬いて困らせる事も少ないでしょう。
しかし、人見知りな犬や神経質な犬、気の強い犬は新しい犬に対してもそのような態度をとる可能性が高く、注意が必要です。
また、飼い主さんの事を独り占めしたいという感情で新しい犬に敵意を向ける場合もあります。
これは小型犬に多い傾向で、たとえ新しい犬が自分より体の大きい大型犬であっても関係ありません。
性別の違いも重要で、オス・メスではオスの方が順位としては上ですので、メスの後からオスを迎えると2番目のオスが上の立場になる可能性もあります。
しかし、これらは先住犬の元々の性格も大きく関係しますので、愛犬が普段他の犬と接する時どのような態度をとっているか新しい犬を迎える前に観察し、理解しましょう。
先住犬の性格、性別、お互いの相性も見極めた上で迎える犬を選ぶ事が重要です。
また、ケンカをしてしまった場合でも、飼い主さんが冷静に対応してあげることが重要になってきます。
まとめ
多頭飼いでの心配や悩みは様々ありますが、どんな時も順位付けを意識する事が大切です。
ある程度のヤキモチは仕方のない場合もありますが、少しでも寂しく感じる時間を減らしてやれるよう飼い主さんが意識しましょう。