猫といえばかつおぶしはもう古い!? あげてもいい量はどれくらい?
“猫に鰹節”ということわざもあるくらい、猫の好物といえば魚!なかでもかつおぶしは大好物!と思ってる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、最近の研究では、猫にかつおぶしは実はあまりあげてはいけない食べ物だったといわれています。
食べ過ぎるとなぜよくない?
市販の人用のかつおぶしにはミネラルが含まれています。 このミネラルが猫にとってよくないのです。
マグネシウムやリンといったミネラル分を多く摂ると尿路結石症の原因になります。
尿路結石症とは腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに、もしくは多数に結石ができてしまう病気です。 猫は犬に比べて尿路結石症になりやすい動物です。
それは猫の祖先の生活圏が関係しています。 猫の祖先は砂漠で生活していました。水分が少ない砂漠で身体の中の水分を保つには、老廃物や毒素を少量の尿に濃縮するしかありません。
なので、今でも猫はあまり水を飲みませんし、猫の尿は少量で独特のキツイ臭いがするのです。 水をあまり飲まない、尿も少量しか出さない、そこにミネラルを多く採ると尿と一緒に身体の外に出し切れず蓄積していき、それが結石になってしまいます。
結石が尿路に詰まれば尿が出なくなり、腎不全、尿毒症を引き起こし命にかかわります。結石の治療はミネラルの量に配慮した療法食を続けて徐々に結石を溶かしていくか、溶けなければ手術で取り除くしかありません。
尿路結石症はミネラル分の採り過ぎの他に、水を飲む量が少ないことも原因になります。寒くなる冬場は猫も人と同じで飲水量が減りますので特に注意が必要です。
他に気をつけたいもの
ミネラルの量が多いという点では、かつおぶしよりもいりこやにぼしの方が注意が必要です。 かといって大好物をとりあげるのはかわいそうですよね。最近では猫用のかつおぶしや塩抜きしてあるにぼしも売ってますので、そちらに変えてあげるのがいいかもしれません。
猫の食餌の大切さ
猫の尿路結石症や膀胱炎のことをFLUTD(猫下部尿路疾患)と総称します。FLUTDと食餌はきってもきれない関係です。
FLUTDの原因となる肥満やミネラル分の採りすぎは食餌によって防ぐことができます。
なんとストレスが原因の膀胱炎にも効果がある食餌もあるそうです!すごいですよね! 昔は、ねこまんまとしてかつおぶしや味噌汁を食べている猫が多かったかもしれませんが、最近は猫のご飯も充実していますのでグルメな猫もきっとお口に合うごはんがみつかりますよ!