スコティッシュフォールドは他の品種より寿命が短い!?
いまや「アメリカンショートヘアー」を抜いて、人気の猫の品種第1位でもある「スコティッシュフォールド」。
その愛らしい独特のルックスに一目ぼれをして、「飼いたいな!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、血統書は寿命が短いので心配だという方もいると思います。
そんな方のために、今回はスコティッシュフォールドの寿命や特徴などを詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スコティッシュホールドってどんなネコ?
スコティッシュフォールドは、このように耳が折れているということが外見的な特徴です。
しかし、耳が折れている子ばかりではなく、普通の猫と同じように耳が立っている子もいます。
そのため、スコティッシュの中でも耳が折れている「折れ耳」と耳が立っている「立ち耳」の2種類に分かれるのです。
特に折れ耳の子は、耳の通気性が悪いのでこまめにガーゼなどで耳垢を拭くなどして耳掃除をしてあげることが大切になってきます。
性格は、穏やかで人懐っこい子が多く、のんびりとした子が多いと言われています。
また、おっさん座りのようにくつろぐ「スコ座り」と呼ばれるものが見られるのもスコティッシュフォールドならではの特徴です。
スコティッシュフォールドが気を付けるべき病気
骨軟骨異形成症
スコティッシュフォールドはその特徴的な耳ゆえに「骨軟骨異形成症」と呼ばれる病気にかかりやすいと言われています。
この病気はスコティッシュフォールドだけにかかりやすい遺伝性の病気です。
多くの子は生後3ヶ月~2年までの間に発症します。
足の骨などに異常がでて軟骨が変形し、こぶのように硬くなってしまいます。
この病気は一度発症すると、完治はしないと言われている怖い病気です。
症状がひどくなると猫も痛みを感じ、訴えるようになるので、マッサージや痛みどめで症状を押さえるような対処療法中心の治療になります。
この病気の原因は「折れ耳」同士を交配させることにより、高確率で発症すると言われているので、交配を考えている方は注意が必要です。
内臓疾患
スコティッシュフォールドは他の品種に比べて内臓に病気を抱えている子の割合が高いと言われています。
このような病気は、外から見ただけでは分からないことが多いので獣医さんやブリーダーの方も見逃しやすいです。
そのため、飼い主さんが異変に気づき病院に連れて行って発覚したというケースが非常に多いです。
内臓疾患も正しい繁殖や交配をさせれば現れない病気なので、信頼できるブリーダーから購入することが重要になってくるのです。
スコティッシュフォールドの寿命
スコティシュフォールドの一般的な寿命は10~13年ほどです。
他の品種の猫と大差はありませんが、内臓疾患などを引き起こした場合はもっと寿命が短くなってしまうので、短命だという印象があるのかもしれません。
少しでも長生きしてもらいたいからこそ、購入するペットショップやブリーダー選びは慎重に行いましょう。
可能ならば、欲しいと思っている子の親について詳しくお店に聞いてみるのもひとつの方法ですよ。
最後に
「人気の品種」などと言われると、どうしてもその種類の子が欲しくなりますよね。
しかし、一時のペットブームに惑わされないで、スコティッシュフォールドという品種をしっかり理解したうえでおうちに迎えるようにしてあげましょう。
この先何十年と生きる命です。
飼ってから「こんなはずじゃなかった」と思うことは、飼い主さんにとっても負担になりますし、猫にとっても可哀想なことです。
精一杯愛情を注ぐためにも、品種に関する知識をしっかり頭にいれておくことが大切なのではないでしょうか。