春や秋になると毎年発情期がやってくるので、飼い猫のマーキングに頭を悩ませているという方もいるのではないでしょうか。
何度綺麗に掃除してもマーキングをされてしまうと、飼い主さんもイライラして、猫にも冷たく当たってしまいますますよね。
今回はそんな悩みを抱えている方のために、飼い猫のマーキング対策を詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にされてみてくださいね。
家の中での猫のマーキングの意味
飼い主さんや家の中の家具や柱にすり寄る可愛らしい光景も、実はマーキング行為の一種。
そうしたマーキング行為をすることで猫は「この人は自分のもの!」と所有権を主張していたり、縄張りをアピールしています。
また、野良猫同様に発情期には「スプレー行為」と呼ばる行動をする子もいます。
スプレー行為は主にオス猫に見られる行動で、非常に強い臭いのおしっこを家具や柱などにかけるのが特徴です。
中には、飼い主さんにかけるといった子もみられます。
これも縄張りを示す行為のひとつですが、ストレスが溜まっていてしてしまう場合も少なくありません。
なので、多頭飼いのバランスが悪いお家では発情期でもないのにマーキング行為が見られることもあります。
家の中で縄張りを主張するのはなぜ?
猫は自分の臭いを感じることで安心ができる生き物です。
飼い猫を見ていると分かると思いますが、猫はそれぞれにお気に入りの場所を持っていますよね。
例えば、多頭飼いの場合はその場所を他の誰かに取られてしまうと強いストレスを感じ、所有をアピールするのです。
さらに、飼い主さんが他の猫を可愛がりすぎているときに「自分にも目を向けてほしい」といった意味も込めてマーキング行為をするようになります。
また、トイレをまめに掃除していない場合にも、トイレを使えないストレスからこうしたマーキング行為が見られるようになってしまいます。
マーキング行為へのしつけ
マーキング行為を治そうとして、猫に怒るのは逆効果。
猫はさらにストレスを抱えてしまい、よりマーキングの回数が増えてしまうこともあります。
飼い猫のマーキング行為を減らすには、飼い主さんが猫と関わる時間をもっと取ってあげることが大切になってきます。
遊びは足りているか、トイレは綺麗にされているか、他の猫との仲は良いか、怖がっているものはないかなど猫の日常にこまかく目を向けてあげましょう。
こうすることで猫がなにを不満に思っているかがわかるようにもなります。
また、オス猫が最初のスプレー行為をする前に去勢手術をさせるのもおすすめです。
一度スプレー行為を覚えてしまうと、手術をしてもまた行ってしまう可能性があるからです。
さらに、一度マーキングされたものはペット用消臭剤とアルコールを使用して臭いを完璧に取り除いておくことが大切になってきます。
それでも臭いがとれない場合は諦めて捨てた方がよいかもしれませんね。
まとめ
室内で飼われている猫は様々なストレスを抱えてしまうことがあります。
中にはお家の外に知らない猫が来ただけでマーキング行為を繰り返すようになってしまう子もいるのです。
猫は些細な環境の変化や飼い主さんからの愛情の変化に敏感に反応する動物でもあります。
なので、マーキング行為をただの発情行動と見ずにストレスを抱えているかもしれないと考えてみることが解決への一歩だといえるでしょう。