暑い季節になると、長毛種を飼われている方は特に「うちの子にもトリミングをしたほうがいいのでは?」と疑問に思うようにもなりますよね。
しかし、犬のトリミングよりも浸透していない猫のトリミングに少なからず不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回はトリミングが猫にどんな影響を与えるのかを詳しくまとめてみたので、ぜひ参考にされてみてくださいね!
トリミングをすることのメリット
猫にトリミングをすると次のようなメリットがあると言われています。
毛玉対策
長毛種の子は特に毛が長いので、グルーミングだけでは毛が綺麗にならないのが特徴でもあります。
飼い主さんもブラッシングなどをして毛玉対策をしてあげるかと思いますが、中にはブラッシングが嫌いな子もいて手を焼いてしまうこともありますよね。
そうした子はトリミングをしてもらうことで、毛を綺麗な状態で保つことができます。
グルーミングのときに毛を飲み込みすぎると、体の中で毛玉が詰まってしまうこともあります。
こうなると、猫は腸閉塞を引き起こすので薬や手術で毛玉を取り出さなければならなくなってしまいます。
そうしたことを防ぐためにもトリミングで抜け毛を綺麗に取り除いてもらうことも大切になってくるのです。
シャンプーでも抜け毛対策ができる
トリミングの時に同時にシャンプーを行ってもらえば抜け毛対策もできます。
長毛種の猫ちゃんは特にどう頑張っても抜け毛が目立ってしまうもの。
おうちの環境を綺麗に保つことは愛猫の健康を維持することにも繋がるので、おうちでシャンプーができない子はトリミングの時にシャンプーをして皮脂をとってあげましょう。
耳掃除も大切なトリミングのひとつ
トリミングでは耳掃除も行ってもらえる場合が多いです。
猫の耳は専門の知識がないとうかつに触れない場所のひとつでもあります。
普段掃除できないからこそ、耳垢や皮脂が溜まっている可能性があるのでトリマーさんにチェックしてもらいましょう。
外へ自由に行き来できる子は、稀に耳ダニをもっている子もいるのでこうした機会を利用して清潔な耳にしてあげましょうね!
トリミングのデメリット
しかし、トリミングはメリットだけではなくデメリットがあるのも事実。
デメリットもきちんと知っておくことで、愛猫の心までもきちんと理解してあげましょう。
ストレス
猫は犬と違ってグルーミングをすることで安心感を得る生き物です。
そのため、トリミングをすることで毛が極端に短くなったり、無くなったりすると強いストレスを感じてしまいます。
こうした強いストレスを感じると、皮膚を舐めすぎたりして自分で体を傷つけてしまう子もいるので注意が必要です。
温度調節ができなくなる
猫は暑さよりも寒さに弱い動物です。
なので、寒い季節にトリミングを行ってしまうと温度調節ができなくなり体調を崩しやすくなってしまいます。
ですから、体の弱い猫や子猫はトリミングを避けた方がよいでしょう。
環境の変化に耐えられない
犬のようにおとなしくトリミングを受けてくれる子は、猫の中では少数派です。
なぜなら、猫はもともと環境の変化に敏感なのでお店に連れてこられた時点で既に緊張状態なのです。
中には怖がってトリミングをさせてくれない子もいます。
トリミングを無理強いさせてしまうとトリマーさんに怪我をさせてしまったり、猫にトラウマを抱かせてしまう恐れもあるので気を付けてあげましょうね。
猫のサマーカットはしても大丈夫?
暑いだろうと思い、毛が無くなるほどサマーカットをさせてしまう飼い主さんが時々いますが、これはNGです。
皮膚が見えるほど毛が極端に短くなってしまうと、夏でも体が冷えすぎてしまう危険があります。
毛があっても、冷房などもかけっぱなしにしておくと寒いと感じる猫が多いので、毛が短いと余計に寒さを感じて体調を崩してしまう恐れもあります。
そうならないように、どうしてもサマーカットをしたいときは極端に毛が短くならないよう気を付けてトリミングしてもらってくださいね。
まとめ
人間から見れば暑苦しく見える猫の被毛ですが、実は温度調節をしっかりとするために大事な役目を果たしているのです。
なので、お洒落感覚でむやみやたらにトリミングをすることはやめてあげましょうね。
愛猫の気持ちをしっかりと理解したうえで、体調に気を配ったトリミングを行うようにしましょう。