飼い猫が最近しきりに耳をかいている気がする。
そんな飼い主さんはいませんか?
その症状、実は耳ダニが原因かもしれません。
今回は、猫の耳ダニについて治療法を交えながら詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
耳ダニってどんなもの?
耳ダニは猫の耳の中に寄生するダニのことをいいます。
0.3~0.4㎜ほどの小さなダニなので、肉眼で確認しにくいのも耳ダニの特徴です。
耳ダニが寄生すると、激しいかゆみを引き起こします。
猫が頭を激しく振ったり、しきりに後ろ足で耳の中をかくなどの行為がみられた場合、耳ダニが寄生している可能性が高いです。
また、耳ダニの糞が混ざることで耳垢が黒っぽくなるという特徴もあります。
耳ダニは猫同士で感染するだけでなく、外でダニを拾ってきてしまうことで感染します。
防ぐためにはなるべく外に出さないようにするか、外に出すときは駆除薬を使うようにしましょう。
また、耳の構造が複雑なスコティッシュホールドやアメリカンカールなどは耳垢の分泌が多いので、特に気を付けるようにしましょう。
治療法や治療費について
耳ダニは繁殖力が強いのでなかなか退治できないダニといわれています。
そのため、耳ダニを発見したら市販薬を試すよりも動物病院に連れていくことがオススメです。
その際、耳ダニにかかっている猫が複数いる場合は、同時に治療を始めるようにしましょう。
耳ダニは、放置しておくと慢性の外耳炎や中耳炎が引き起こされてしまうことがあるので、早めの対処が大切になってきます。
病院の主な治療法は、耳の中を洗い流して駆除薬を使って、耳ダニ繁殖力を押さえます。
耳をかきすぎて猫に傷が見られる場合は抗生物質を処方してもらいましょう。
耳ダニの治療費は1回の通院で1,000円~3,000円程度だといわれています。
しかし、重症化してしまうと、治療費も高額になってくるので早めに治療することがオススメです。
治療期間
耳ダニは他のダニよりも駆除に時間がかかります。
耳ダニの駆除薬は卵にはききにくいという難点があるので、3週間以上は必ず駆除を続ける必要があります。
初期段階で治療を開始し、薬がきちんと効いていれば1ヶ月ほどで治るといわれています。
おうちでできる耳ダニの予防法
耳掃除をする
特に耳の構造が複雑な品種は、飼い主さんがしっかりと耳掃除をしてあげることが大切になってきます。
耳の奥まで触るのは猫が暴れると危ないので、定期的に病院で綺麗にしてもらうとよいです。
飼い主さんはガーゼに耳洗浄液を染み込ませて、付け根を優しくマッサージし、耳の外に浮いてきた汚れをふき取ってあげるようにしましょう。
これだけでも飼い猫の耳を清潔に保つことができます。
掃除の徹底
猫が使うグッズだけでなく、部屋のカーペットや布団なども清潔に保つようにしましょう。
ダニ対策として、こまめに掃除機をかけるのが一番のオススメ法です。
部屋を清潔に保つことで、ダニの繁殖を押さえるように心がけましょう。
まとめ
耳ダニは一度かかると治療に根気のいる病気です。
通院を何度もしなければならなくなったり、猫にとってもストレスになってしまいます。
そうしたことを防ぐためにも普段に生活で飼い主さんが、環境を綺麗に保ってあげることが大切になってきます。
重症化させないためにも、ペットも人も快適に暮らせるよう、対策していきましょうね。